「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の版間の差分

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== 概要 ==
『ゲルマニウムの夜』の[[大森立嗣監督]]の監督作品第2作目となる、[[松田翔太]] 、[[高良健吾]]、[[安藤サクラ]]主演のロードムービー。第60回[[ベルリン国際映画祭]]フォーラム部門正式招待作品、第10回[[東京フィルメックス]]特別招待作品。第19回あきた十文字映画祭でも上映。キャッチコピーは「三人なら、生きられる」。
 
第60回[[ベルリン国際映画祭]]フォーラム部門正式招待作品、第10回[[東京フィルメックス]]特別招待作品。第19回あきた十文字映画祭でも上映。大森は2010年度[[日本映画監督協会新人賞]]を受賞<ref>[http://www.dgj.or.jp/feature/2011/0903.html 2010年度 日本映画監督協会新人賞 特集 2010年度日本映画監督協会新人賞は、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の大森立嗣監督が受賞]日本映画監督協会 2011年09月03日</ref>。
 
関西限定企画として名前に「ケンタ」「ジュン」「カヨ」のつく名前の来場者の当日券を割引するキャンペーン「ケンタとジュンとカヨちゃん割引」も行われた。
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== ストーリー ==
[[児童養護施設]]育ちのケンタは工事現場で壁の破壊を行う“ハツリ”と呼ばれる仕事をしているが、低賃金で劣悪な労働環境に加え先輩の裕也からいじめられていた。裕也は、ケンタの兄のカズがかつて起こした幼女[[誘拐]]未遂事件を馬鹿にしたためにカズにケガを負わされ、その賠償金としてケンタから金を巻き上げていた。ケンタは、世の中には自分の人生を自分で決められる人間と、自分で決めることのできない人間がいて、自分は後者であるということを悟る。
[[孤児院]]育ちのケンタの兄は、幼女[[誘拐]]未遂で逮捕された出所後、働いていた解体工場会社の社長の息子・裕也をナイフで傷つけ傷害で二度目の逮捕をされた。その後ケンタは孤児院の幼馴染の弟分・ジュンとともに、兄のいた解体工場会社で働いていた。ケンタは裕也に「[[ロリコン]]」のバカ弟、と言われいびり続けられ、ケンタの兄にやられた”[[賠償金]]”という名目で賃金から[[ピンハネ]]されながら。裕也は[[シャブ]]を扱い自分の車に隠し持っていたのをケンタは知っていた。孤児院のベニヤで囲まれた部屋で育ち、コンクリの廃墟に囲まれた工事現場で、壁を壊す毎日を送っていたケンタは、いつしか人間には二種類の人間がいると悟る。一つは自分の人生を自分で決められる人間。もう一つは自分の人生を自分で決めることのできない人間。自分は後者であるということも。ある夜、「ブスで、バカで、ワキガ」のカヨという女の子をナンパした。自分がブスでバカと自覚しているカヨは、「愛されたい」という思いの為、誰とでもセックスをする。ジュンは「ヤレるし」「金も持っている」と言う理由で、カヨと関係を続けていた。ある日ついに裕也のいびりに耐え切れなくなったケンタは、ジュンに誘いをかけ、解体屋の事務所を荒らし、裕也のクルマを鈍器で破壊しシャブをすべて盗んで棄てた。ジュンの後を追って離れないカヨと三人で、裕也のバイクを荷台に積み、解体屋のトラックで旅立った。目的地は[[北海道]]の[[網走市|網走]]…ケンタの「ロリコン」の兄が服役している牢獄だ。途中、カヨの財布から金だけ抜き取り、カヨを置き去りにし、ケンタとジュンは網走に向かった。さらに、工事現場から盗んできた銅線を換金したふたりは、旅を続ける。その旅路の果てに待つものは何か。果して、ケンタは「壁」を壊すことができるだろうか。
 
そんな生活に絶望したケンタは、施設で兄弟のように育ったジュンとともに逃げ出すことを決意し、裕也への復讐として彼の車を破壊し彼が密売していた麻薬を全て捨てる。その様子を見ていたジュンの同棲相手カヨを連れ、カズが服役している[[網走刑務所]]へと向かうケンタとジュン。道中で振り返った人生はロクでもないものだったが、それでも2人はカズと会うことで今までにない道が開けると信じていた。
 
しかし面会したカズはケンタの言葉にも全く反応せず立ち去ってしまう。失望する3人の前に裕也が現れ彼らを殺そうとするが、自暴自棄になったケンタは彼をバイクで撥ねさらに無関係な若者を襲うなど暴走。ジュンはケンタを止めるため裕也から奪った銃を発砲してしまう。夜明け、カヨを一人残し浜辺に辿り着いたケンタとジュンは海の中へ進んでいった。
 
== キャスト ==
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** 作詞・作曲 - [[岡林信康]]、歌 - [[阿部芙蓉美]]
** 2010年4月28日より[[iTunes Store]]で限定配信。
 
== 脚注 ==
<references/>
 
== 外部リンク ==