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瞑想研究を概観すると、瞑想は心理学的に健康を導き、感受性を高めることが示唆されている<ref name="安藤"/>。不安(漠然とした不安だけでなく、不安神経症による不安も)を軽減し、閉所恐怖、試験恐怖、孤独恐怖など特定の恐怖症にも有効性があり、アルコールや薬物の乱用を抑え、精神科の入院患者にも有益であるという報告もある<ref name="安藤"/>。また心身医学的な見地から、心筋梗塞後のリハビリテーション、気管支喘息、不眠、高血圧に有効であるという可能性も説かれている<ref name="安藤"/>。また瞑想者と非瞑想者との比較において、人間関係における信頼や自己評価、自己コントロール性、共感能力、自己実現を促進するという研究結果もある<ref name="安藤"/>。精神科医の安藤治は、このように瞑想が臨床的に治癒的な作用を持っている可能性が示唆されているが、これらの研究はまだまだ科学的研究としては必要な検証作業を経たといえるようなものではなく、またこうした治癒的な作用は瞑想に特異的なものとも言いがたいと指摘している<ref name="安藤"/>。
補完医療としての活用も試みられている。[[うつ病]]は再発を繰り返しやすく、再発防止のため最低2年間は[[抗うつ薬]]治療が推奨されているが、瞑想を取り入れた[[マインドフルネス認知療法]]に再発リスク低減効果があるのではないかとされ<ref>{{Cite report|publisher=[[英国国立医療技術評価機構]] |title=CG123: Common mental health problems: identification and pathways to care |date=2011-04 |url=https://www.nice.org.uk/guidance/CG123/ |at=Appendix.E-Glossary}}</ref>、[[英国]]の研究チームが効果があったと報告した。同研究チームでは3度以上うつを繰り返し、抗うつ薬を服用する経験者424人を被験者とし、半数ずつをランダムに分け、2年間にわたりマインドフルネス認知療法をする群と抗うつ薬治療を行い、両群の再発率を比較した。その結果、マインドフルネス認知療法群で再発率が44%、抗うつ薬治療群で再発率が47%となり、両群に統計的に有意な差はなかった。研究チームは双方ともにうつ再発や後遺症、生活の質向上により良い結果をもたらしていたとした<ref>{{cite journal
== 弊害・危険性 ==
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