「防弾ガラス」の版間の差分

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'''防弾ガラス'''(ぼうだんガラス)は、[[弾丸]]を貫通させないことを目的として一般の[[ガラス]]よりも強化されたガラスである。防弾や[[防犯]]に用いられる。
 
第二次世界大戦当時の戦闘機のキャノピー前面部など、昔は硬化されたガラスを積層し厚さ30 - 60[[ミリメートル|mm]]程度にして用いていたが、被弾時にひびが入って視界が妨げられること、破片が飛び散り[[ホプキンソン効果]]により、場合によっては内部に被害が出る、曲面構造のものは作れない、厚くすると透明度が低下する等の問題点があった。一時はプまたガラスチック系素材へ転換が試みられたものの、性能が思しくないため、現在では主ガラスと透明[[ポリカーボネート]]や[[ビニール]]類と[[ラミネート]]構造にすることで製造さ積層し軽量化した物も作らている。飛翔する銃弾などの衝撃加わった際ガラス視界破損歪みやい、紫外線によ劣化や変色がおとと、ラミネートされた[[プラスチック]]膜が衝撃を拡散りやることで防弾性を得て等の欠点があった
 
現在では主にガラスと[[ポリカーボネート]]と[[ポリビニルブチラール]]、[[ポリウレタン]]等を[[ラミネート]]構造にして、より強化された物が作られている。飛翔する銃弾などの衝撃が加わった際、ガラスが破損することと、ラミネートされた[[プラスチック]]膜が衝撃を拡散することで防弾性を得ている。またこれは経年・紫外線劣化に強くなり、曲面加工もできるようになった。
プラスチック膜を用いることによって比較的軽量であることもあり、戦闘用車両にも好んで用いられる。防弾[[ヘルメット]]のバイザーに用いられる場合、厚みは約3cmと言われる。
 
プラスチック膜を用いることによって比較的軽量であることもあり、戦闘用車両にも好んで用いられる。防弾[[ヘルメット]]のバイザーに用いられる場合、厚みは約3cm30mmと言われる。
当然、構造によって防弾性能に差がある。[[ロケット砲]]の攻撃に耐えられるとされることもあるが、これは防弾性というより厚いガラスそのものが[[成型炸薬弾]]のメタルジェットを遮ることに向いているからである。
 
当然、構造によって防弾性能に差がある。[[ロケット砲]]の攻撃に耐えられるとされることもあるが、これは防弾性というより厚いガラスそのものが[[成型炸薬弾]]のメタルジェットを遮ることに向いているからである。<ref>2007年の日本のTV番組での検証では、[[RPG-7]]で厚さ100mmに積層した防弾ガラスを撃ったところ貫通できなかったが、2015年のロシアの番組での検証では、厚さ400mmに積層した防弾ガラスが容易に貫通されている。前者の場合、成形炸薬弾が正しく作動していなかったと考えられる。</ref>
 
なお、規格としてUL-752やNIJ-0108.01などがあり、強度が区分されている。