「松尾鉱山」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m 誤字修正
23行目:
鉱山周辺の原植生は[[ブナ]]林であったが、鉱山開発前から伐採により[[ミズナラ]]林となっており、開発後は牧草地が広がった。しかし、硫黄精錬で出る煙によって、土壌が強い酸性になり、鉱山跡地と製錬所跡は草が生えない荒地になった。その周辺も煙害によって木が枯れて(条件が悪い順に)[[ヒメスゲ]]、[[ススキ]]、[[チシマザサ]]・[[クマイザサ]]の群落になった<ref>吉岡邦二「八幡平松尾鉱山跡地の荒廃植生とその人工による回復の見通し」130-132頁。</ref>。
 
廃坑から流出する排水(鉱毒水)は[[ヒ素]]を含む[[水素イオン指数|pH]]2前後の強[[酸性]]となっており、また、毎分17~24トンと多量なため下流の[[北上川]]の水質や[[生態系]]に影響を与えることから[[中和]]施設が建設された。排水が岩手県下の北上川流域・支流はもとより、宮城県北部、北東北の太平洋沿岸に多大な影響を与える事が予想され、<!-- 記事更新時、確認でき次第、適宜書き換えること(マジックワード外し) -->[[2009年]]現在も24時間体で稼働を続けているが、年間5億数千万円の処理費用は岩手県にとって大きな負担となっている。
 
一般向けの見学者コースは特に設定されていないが、岩手県下の小・中学校では社会科と理科の統合授業として見学を行う学校もある。