「不完全菌」の版間の差分

m
全角閉じダブルクォート「”」→全角開きダブルクォート「“」
m (全角閉じダブルクォート「”」→全角開きダブルクォート「“」)
 
不完全菌(imperfect fungi, Fungi Imperfecti)
*不完全菌門 form-division  Deuteromycota
**不完全酵母綱 form-class Blastomycetes
**不完全糸状菌綱 form-class Hyphomycetes
おおよそ、菌類の生息する環境ならばどこにでも不完全菌は出現する。人間の生活空間であれば、[[食物]]、[[家具]]、家の[[壁]]等、[[有機物]]が存在し、ある程度の湿気があれば、[[カビ]]は出てくるし、それはたいていは不完全菌である。自然な環境であれば、動植物遺体、[[糞]]、落ち葉などそれぞれに様々なカビが繁殖する。[[セルロース]]分解が得意なものもあるし、動物の毛など[[ケラチン]]質を好むものもある。また、生き物を侵すものもたくさんある。植物の病気を引き起こすもの、動物に寄生するもの、[[線虫捕食菌]]など、様々な形で栄養を漁る。[[藻類]]と[[共生]]して[[地衣類]]となるものもあり、不完全地衣類と呼ばれる。水中には、落ち葉につく[[水生不完全菌]]がいる。海産種も数は多くないが知られている。
 
ただし、その活動を本当に知ることはかなり難しい。カビがそこにいる”ことを知るためには、[[培養]]によってその姿を見なければならない。正確な同定には[[純粋培養]]が必要になる。このことが、自然界でのカビの活動を知るためには、大きな困難となる。たとえば、森林土壌中のカビを探すために、土を取ってきて、水に入れてかき混ぜ、上澄みをシャーレの中の培地に流し込み、育てたとしたら、おそらく、アオカビやコウジカビがたくさん出てくるかもしれない。ところが、慎重に土の中から枯葉を取りだし、これを滅菌水中で完全に洗い、それを培養すれば、たぶん違ったカビが出現する。アオカビやコウジカビは、人家の中で、すぐに生えてくることでもわかるように、常にそこら中に胞子が飛んでいて、好適な場があればすぐに生えてくるので、このような結果になるわけである。いわば、彼らは菌類の中の[[雑草]]のような存在である。また、後者のようなやり方でも、[[キノコ]]には、この枯葉は小さすぎて、たぶん出てはこないことも配慮せねばならない。
 
==人間との関わり==
106,610

回編集