「聖バレンタインデーの虐殺」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Fujikawa Kazuto (会話 | 投稿記録)
m 全角閉じダブルクォート「”」→全角開きダブルクォート「“」
6行目:
モランとヒットマンたちは、[[デトロイト_(ミシガン州)|デトロイト]]の密造酒業者が強奪した[[ウィスキー]]を、シカゴ北部のSMC運送会社の倉庫にあるモランの本部に配送することになっていた。モランの手下6人が倉庫に入り、たまたまそこを通りかかった眼鏡屋ラインハルト・シュヴィマーと話をしていると、5人の警察官に扮したアル・カポネ側のヒットマンが車庫に入って来た。偽警察官は7人を壁に並ばせると、マシンガンを取り出して一斉に発砲し彼らを殺害した。時間はわずか8分ほどで、素早く行われた。しかし、モランは倉庫に到着するのが数分遅れたため倉庫の前に偽物のパトカーが止まっているのを見て警察の手入れを恐れて、連れのマークスとニューベリーの2人とその場を逃げ出し、事なきを得た。
 
事件は、モランを殺すためにアル・カポネと部下の[[ジャック・マクガーン|ジャック・"マシンガン"・マクガーン]]によって計画されたものだった。マックガーンは暗殺部隊としてカポネの用心棒フレッド・キラー”・バーク(Fred Burke)、[[アルバート・アンセルミ、ジョン・スカリーゼ|ジョン・スカリーゼ、アルバート・アンセルミ]]、ジョゼフ・ロロルド、キューウェル兄弟(デトロイトのパープル・ギャング)の6人のチームを編成し、モランを待ち伏せて殺害するつもりだった。一部資料によると、ヒットマンの中に[[トニー・アッカルド]]、[[サム・ジアンカーナ]]もいたという説もある。
 
カポネは事件当時は[[フロリダ]]で事情聴取を受けていた。マックガーンは事件後起訴されたが、アリバイを主張して無罪となった。結局、この虐殺の罪では一人も逮捕されなかった。事件後、モランはカポネに対して最早重要な脅威ではなくなり、[[1957年]]まで彼は生き永らえた。