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==== 大粛清の影響 ====
{{main|大粛清}}
1937年夏の歴史的な両極横断飛行の成功の次に起きたのは、スターリンによる大粛清であった。大粛清によって、赤軍の16人の指揮官のうち15人は逮捕、処刑された。空軍幹部の中からも3人から4人が逮捕され、処刑されるか更迭された。

彼らが逮捕されたという報道は、それまでの歴史的飛行達成の報道と比べ比較的小規模であり、そこにはソ連政府の意図的な情報操作があった。
 
=== 第二次世界大戦 ===
[[第二次世界大戦]]が本格的に始まる前の段階で、ソ連空軍はスペイン内戦(前述)と[[日中戦争]]で実戦経験を積んでいた。対独戦開戦前からソ連空軍は、パイロットたちを訓練すべく[[ソ連空軍志願隊]]として[[中華民国空軍]]に派兵していた。しかしそうした訓練にも関わらず、1939年の[[冬戦争]]ではソ連空軍に対して比較的小規模な[[フィンランド空軍]]に、多くのソ連の爆撃機や戦闘機が撃墜されるという結果となり、依然としてソ連空軍パイロットの未熟さが露呈した。ソ連空軍はこの事態に対処すべく、スペイン内戦を起源とするソ連空軍防空部隊を直ちに設立するが、一撃離脱戦法に長けたフィンランド空軍のパイロットに太刀打ちすることは出来なかった。この時期の戦敗には、大粛清により骨抜き壊滅的となった指揮官の存在も大きく影響していた。
 
こうした経験は[[1941年]]の対独戦開戦前に、ソ連空軍は勿論、ソ連の航空機産業に生かされることとなった。