「行列環」の版間の差分

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bot: 解消済み仮リンク2×2実行列フロベニウス多元環部分多元環を内部リンクに置き換える
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* 行と和が有限な行列環の共通部分もまた環をなし、<math>\mathbb{RCFM}_I(R)\,</math> と表記できる。
 
* {{仮リンク[[実二次正方行列|2×2実行列|en|2 × 2 real matrices}}]] の多元環 M<sub>2</sub>('''R''') は非可換結合多元環の簡単な例である。[[四元数]]と同じく ''R'' 上 4 次元であるが、四元数とは異なり、[[行列単位]]の積 ''E''<sub>11</sub>''E''<sub>21</sub> = 0 からわかるように、<!--零でない-->[[零因子]]をもち、したがって[[可除環]]ではない。その可逆元は[[正則行列]]でありそれらは[[群 (数学)|群]]、[[一般線型群]] ''GL''(2,'''R''') をなす。
 
* ''R'' が[[可換環]]であれば、行列環は ''R'' 上 [[:en:*-algebra|*-algebra]] の構造をもつ、ただし M<sub>''n''</sub>(''R'') 上の[[対合]] ([[:en:involution (mathematics)#Ring theory|involution]]) * は[[転置行列|行列の転置]]である。
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* 複素行列多元環 M<sub>''n''</sub>('''C''') だけが、同型を除いて、[[複素数]]体 '''C''' 上の単純結合多元環である。''n'' = 2 に対して、行列多元環 M<sub>''2''</sub>('''C''') は [[角運動量]] の理論で重要な役割を果たす。それは[[単位行列]]と3つの[[パウリ行列]]によって与えられる代わりの基底をもつ。M<sub>''2''</sub>('''C''') は [[:en:biquaternion|biquaternion]] の形式による初期の抽象代数学の舞台であった。
 
* 体上の行列環は積のトレース ''σ''(''A'',''B'')=tr(''AB'') で与えられるフロベニウス形式をもった{{仮リンク|[[フロベニウス多元環|en|Frobenius algebra}}]]である。
 
== 構造 ==
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== 対角部分環 ==
 
''D'' を行列環 M<sub>''n''</sub>(''R'' ) の[[対角行列]]全体の集合、すなわち 0 でない成分があればすべて主対角線上にあるような行列全体の集合とする。すると ''D'' は[[行列の加法]]と[[行列の乗法]]で閉じており、[[単位行列]]を含むので、それは M<sub>''n''</sub>(''R'' ) の{{仮リンク[[部分代数系|部分多元環<!-- 言語間リンク無し -->|en|subalgebra<!-- [[:ja:部分代数]] とリンク -->|FIXME=1}}である。
 
[[環上の多元環|''R'' 上の多元環]]として、''D'' は ''R'' の ''n'' 個のコピーの[[環の直積|直積]]に{{仮リンク|多元環準同型|label=同型|en|algebra homomorphism}}である。それは次元 ''n'' の[[自由加群|自由 ''R''-加群]]である。''D'' の[[冪等元]]は対角成分が 0 か 1 であるような対角行列である。