「ハネジネズミ目」の版間の差分

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| 目 = '''ハネジネズミ目'''('''長脚目''') [[w:Macroscelidea|Macroscelidea]]
| 科 = '''ハネジネズミ科''' [[w:Macroscelididae|Macroscelididae]]
| 学名 = Macroscelidea {{AUY|{{Taxonomist|Butler}}|1956}}<br/>Macroscelididae {{AUY|{{Taxonomist[[シャルル・リュシアン・ボナパルト|Bonaparte}}]]|1838}}
| 和名 = ハネジネズミ(跳地鼠)
| 英名 = elephant shrew<br/>sengi
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ハネジネズミ科は、以前は[[食虫目]](のちに食虫目がモグラ目と呼ばれるようになる以前)に分類されていたが、最近の分類では、独立した目とされることが多い。現生は1目1科。目名は、学名の直訳は'''長脚目'''('''長脚類''')だが、'''ハネジネズミ目'''とも呼ばれる。
 
長く伸びた鼻と大きな目、跳躍に適した長い後肢をもつ、ネズミに似た[[昆虫]]食の動物である。英語ではその長い鼻から Elephant-shrew (ゾウ-トガリネズミ)と呼ばれる。また、一部の学者は系統が遠い事が判明した[[トガリネズミ]]との混同を避け、'''センギ''' (sengi) と呼んでいる<ref>[[リチャード・ドーキン]] 著、垂水雄二 訳 『祖先の物語(上)』 320頁</ref>。
 
ハネジネズミ目には、現生では1科4属15種のみが属する。東[[アフリカ]]から南アフリカにかけてと、北アフリカの[[アルジェリア]]と[[モロッコ]]に生息している。主に[[サバナ (地理)|サバンナ]]と藪地で生活しており、どの種も体長は10cmから30cm、体重は50gから500gほどの小型の動物である。体長と比べて長い足をもち、いずれも四足歩行をする。鼻の長さは種によってさまざまで、食物を探すためにいろいろな方向に曲げることができる。通常は昆虫など小さな虫を食料としており、[[甲虫]]、[[クモ]]、[[ミミズ]]、[[アリ]]、[[シロアリ]]などを地面に落ちた葉の中から探して捕食する。[[木]]の[[果実]]や緑の木の[[葉]]を[[食料]]とすることもある。テングハネジネズミ種は、[[バンディクート]]のように地面に穴を掘る。