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== 世界観 ==
:人界以外の地域の様子が不明で世界は平面であるとされている、電気や動力が存在せず明かりは裸火や魔法による灯し火のみなど、[[大航海時代]]近世[[ヨーロッパ]]に似るなど、基本的には伝統的な欧米における[[ファンタジー]]の伝統を踏襲している。
:その一方で人々の大半は赤い肌や浅黒い肌をしており、白い肌を持つのはガルガド帝国の住民のみであるなど独特の部分も存在する<ref group="脚注">[[アフリカ系]]や[[インディアン]]の様な[[有色人種]]的な人々が多数を占めるという世界観は、原作者ル=グウィンが最も拘る点でもある。その為、映像化や小説の挿絵を巡って論争になる事もしばしば起きている。</ref>。
=== 地名 ===
;アースシー
:物語の舞台である多島海世界。魔法を受け入れる文化を持つハード語圏と、魔法を嫌うカルガド帝国に大まかに分かれ、前者はさらに中央部の多島海(アーキペラゴ)と東西南北の各辺境海域に区分される。
:ハード語圏において魔法は身近な存在であり魔法使いはもちろん呪い師の類であっても町の識者として敬意を集めている。対照的にガルガドでは鎧や船などの技術に長け、戦や略奪を好む野蛮さで知られている。
; ハブナー島
:アースシーにおいて、人間が居住しているものとしては最大の島。多島海の更に中央に所在する。
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; ローク島
: 魔法使いを養成する学院が存在する島。アースシー世界の中心で、空位が続いているアースシーの王に代わって、秩序を維持するものとしてアースシーに強い影響力を与えている。悪しきものが近づこうとすると、周囲(厳密にはその船の進路前方)に[[嵐]]の防護壁「ロークの風」が自動で築かれる。
 
; ゴント島
: 北海域に位置する小さな島で、ゲドの故郷。ひなびた田舎だが、アイハルや後に「武勲(いさおし)」が作られるゲドなど、高名な魔法使いを何人も輩出し「ゴントの名産品はヤギと魔法使い」と評される。アースシー北東部のカルガド帝国と隣接し、度々侵攻されている。
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: 『ゲド戦記』が用いた概念の中で最も大きな影響を与えたのは「正しい魔法は学校で学ぶ」というこの制度であり、『[[ハリーポッター]]』を筆頭に多くの現代ファンタジー作品が追随した<ref name="Amanda Craig" />。
; カルガド帝国
: アースシーの東部に位置する小国。ハード語圏とは言語や人種が異なる(ハード語圏の人々は有色、カルガド人は白人)。魔法を忌みう一方、アチュアンの地に祀られた太古の神を拝む崇めている。近隣のハード語圏の島にたびたび侵攻している。
; [[ドラゴン|竜]]
: アースシーに住む、人間とは異なる知的生物。人間より賢く、遥かに長命で、多くは人間を見下している。いくつかの例外を除き、人間のような通り名は持たず、真の名だけを持つ。また、彼らの使う言葉は魔法に使われる「真のことば」であり、すなわち全ての竜は魔法を使う。