「聖マイケル・聖ジョージ勲章」の版間の差分

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[[File:4 MatsukataM.jpg|thumb|right|200px|聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・グランド・クロス章の頚飾と星章(左胸中心寄り下段)を着用した松方正義。]]
'''聖マイケル・聖ジョージ勲章'''(Order of St Michael and St George)は[[グレートブリテン及び北アイルランド連合王国]]の騎士団[[勲章]]。正式タイトルは'''''”The“The Most Distinguished Order of Saint Michael and Saint George”'''''。
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== 概要 ==
[[ファイル:GeorgeVI.jpg|thumb|right|200px|カナダ訪問に際して聖マイケル・聖ジョージ勲章ナイト・グランド・クロス章の大綬章と星章を着用した[[ジョージ6世 (イギリス王)|ジョージ6世]]。]]
名称は[[イングランド]]の[[守護聖人]][[ゲオルギオス (聖人)|セント・ジョージ(ゲオルギオス)]]と[[大天使]][[ミカエル]](マイケル)に由来する。モットーは'''''”Auspicium“Auspicium Melioris Aevi”'''''(よりよき時代の象徴として<ref>[[#君塚|君塚]] p 258より</ref>)。セレモニーは[[セント・ポール大聖堂]]で行われる。
 
聖マイケル・聖ジョージ勲章はイギリスの他の騎士団勲章(order)と同様に、騎士団(勲爵士団)へ入団することが栄誉であり、記章はその団員証として授与されるものである。すなわち、叙勲されるという事は勲爵士団への入団を意味する。騎士団はグランドマスターである君主の下に3階級の団員で構成されており、1等は男性がナイト・グランド・クロス(Knight Grand Cross)で女性はデーム・グランド・クロス(Dame Grand Cross)、2等は男性がナイト・コマンダー(Knight Commander)で女性はデーム・コマンダー(Dame Commander)、3等はコンパニオン(Companion)の勲位が与えられる。このうち、ナイト並びにデーム・グランド・クロス、及びナイト並びにデーム・コマンダーは、[[ナイト]]の[[爵位]]を意味する。騎士団員、すなわち存命中の受章者には階級毎に定員が定められているが、王族のエキストラナイツ及び、名誉団員として扱われる外国人は定員外である。
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星章は銀色で七条のマルタ十字と金の後光が組み合わされ、その上に赤い[[聖ゲオルギウス十字|セント・ジョージ・クロス]]が置かれている。そして中心にはモットーが書かれた環があり、その中には右手に炎の剣を持ってサタンを踏み付けるミカエルが描かれている。裏側に付いているピンで左胸に留めて佩用する。
 
頚飾は金製の鎖状で、イングランドのライオンと白い七宝が施された普通のマルタ十字、及びセント・ジョージの”SG”“SG”並びにセント・マイケルの”SM”“SM”の文字がデザインされており、中央の2頭のライオンはそれぞれ7本の矢を持っている。そして、頚飾の先にも他のものと同様の記章が付く。
 
これらの他に、ナイト・グランド・クロス及びデーム・グランド・クロスには騎士団の正装用のローブが定められており、セント・ポール大聖堂の天井には騎士の[[バナー]]が飾られる。日本人では[[松方正義]]が最初に受章し、[[山本権兵衛]]らも受章している。
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=== コンパニオン ===
ポスト・ノミナル・レターズは'''CMG'''。定員は1750名。序列はバス勲章コンパニオンとロイヤル・ヴィクトリア勲章コマンダーの間に位置する。ちなみに、これら3章は何れも3等勲章だが、ロイヤル・ヴィクトリア勲章は5等級あるうちの3番目なのでコマンダー”と称されるのに対し、バス勲章や聖マイケル・聖ジョージ勲章は3等級であり、その最下級なのでコンパニオン”と呼ばれる。
 
記章のみが授与される。記章は、男性コンパニオンは中綬を以て首から下げて、女性コンパニオンは左胸上部、肩の辺りに蝶結びのリボンで留めて佩用する。オリジナルの綬にはバックルが付いていおり、胸に着けることも出来る。