「呼吸困難」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
187行目:
== CO2ナルコーシスと低酸素血症 ==
COPDの患者の呼吸困難の場合、高濃度の酸素を投与するとCO2ナルコーシスとなり自発呼吸の停止、および意識障害にいたることが知られている。しかしCO2ナルコーシス自体は挿管すれば回復しえるので、低酸素血症にいたるのならば、躊躇なく高濃度酸素は使用するべきだと考えられている。PaO2<60mmHgでは生命に危険が生じる場合もあるがPaCO2は100mmHg程度まで上昇しても後遺症は殆ど存在しないと考えられている。ウィーニングの際はPSは徐々に下げていき、PS5cmH2O,PEEP5cmH2Oとなれば抜管可能といわれている。
 
== 呼吸障害改善薬 ==
呼吸障害改善薬としては末梢性呼吸刺激薬である[[ドキサプラム]]や好中球エラスターゼ選択的阻害薬である[[シベレスタット]]などが知られている。
 
;ドキサプラム(ドプラムreg;)
慢性呼吸器疾患におけるCO2ナルコーシスでしばしば用いられる。ドプラムreg;400mgを3バイアル、合計1200mgを生理食塩水420mlで溶解し20ml/hr程度で持続静注する。
 
;シベレスタット(エラスポールreg;)
SIRSに伴う急性肺障害で用いられる。
 
== 参考文献 ==