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== 構造と物性 ==
[[Image:Carbene_singlet.png|thumb|150px|一重項カルベン(sp<sup>2</sup>混成型)]][[Image:Carbene_triplet.png|thumb|150px|三重項カルベン(sp<sup>3</sup>混成型)]]
カルベンの炭素は価電子を六個持ち、それらの[[スピン角運動量|スピン]]の状態により一重項カルベンと三重項カルベンに分けることができる。一重項カルベンはさらに、炭素上の混成の形式により、(1) [[sp<sup>2</sup>混成]]型:三個のsp<sup>2</sup>軌道に二電子ずつが配置し、空のp軌道が一つ残っている状態、(2) [[sp<sup>3</sup>混成]]型:三個のsp<sup>3</sup>軌道に二電子ずつが配置し、残りのsp<sup>3</sup>軌道が一つ空となっている状態、の二通りに分けられるが、ほとんどの場合は前者が安定である。三重項カルベンの炭素はにもsp<sup>2</sup>混成型とsp<sup>3</sup>混成型あり、多く場合は後者が安定である。そこでは四個のsp<sup>3</sup>軌道のうち二個が二電子ずつで満たされ、残りの二個のsp<sup>3</sup>軌道には同じスピンの電子が一つずつ配置している。一重項カルベンと三重項カルベン、そしてそれぞれの混成型の安定性は、炭素上の[[置換基]]の電気的、構造的な要因などにより変わる。一重項カルベンは求電子的な反応性を、三重項カルベンはラジカル的な反応性を示す場合が多い。
 
<!--旧記述をコメントアウトで保存しておきます:カルベンは六電子であり、炭素のsp3軌道のうち電子の埋まっていない軌道があることになり、