「グラフィックコントローラ」の版間の差分

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<!--(下に同じ文章)[[Amiga]]はビデオハードウエアにBlitterを搭載した最初のコンシューマ向けコンピュータであった。-->初期の[[Macintosh]]は、当時としては高度な[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]を搭載していたにもかかわらず、一切のビデオアクセラレーション機能を搭載していなかった。Macintoshの描画機能は[[QuickDraw]]というグラフィックエンジンをCPUで実行することにより実現されていたが、1987年に登場した[[Macintosh II]]でQuickDrawアクセラレータをサポートし、システムに複数の[[グラフィックカード]]を導入することにより、[[マルチモニター]]が利用できるようになった。
 
1981年に発表された[[日本電気]] (NEC) のGDC (Graphics Display Controller) [[μPD7220]]は、[[直線]]や[[円弧]]、多角形の描画とその塗り潰し機能(現在で言う[[ポリゴン]]の描画・フィル機能)を搭載した、画期的な[[プロセッサ]]であった。μPD7220はその後同社の[[PC-9800シリーズ]]に搭載され、PC-9800シリーズは1980年代半ばから約10年間にわたり、国内市場をほぼ独占する。当時のゲーム用途にはスプライト機能が有利とされていたが、PC-9800シリーズのグラフィック・コントローラはスプライト機能を持っておらず、同時期の[[ホビー]]ユースパソコンの一部 ([[X68000]]、MSX、 [[FM TOWNS]]) はスプライト機能や同時発色数については当時のPC-9800シリーズや、後継の上位機[[PC-9821シリーズ]]をはるかに凌駕していた。ただし、これらのゲーム用パソコンが採用したグラフィックサブシステムは[[図形]]や[[ウィンドウ]]の描画アクセラレーションに類する機能は搭載しておらず、ゲームにのみ特化した処理に[[シリコン]]の多くを割いていた点で性質を異にする。
 
1980年代から1990年代前半にかけては[[Bit Block Transfer]] (BitBlt) をサポートするチップと、描画を高速化するチップは別々のチップとして実装されていたが、チップ処理技術が進化するとともに安価になり、[[Video Graphics Array|VGA]]カードをはじめとするグラフィックカード上に実装され、普及していった。[[Amiga]]はビデオハードウエアにBlitterを搭載した最初のコンシューマ向けコンピュータで、1987年のVGA発表とともにリリースされたIBMの8514グラフィックスシステムは[[2次元コンピュータグラフィックス|2D]]の基本的な描画機能をサポートした最初のPC用グラフィックアクセラレータとなった。