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「ゲルマン系」ないし「ゲルマン人」とは民族的な概念であるため、直接的に生物学的な特徴は関連しない。ゲルマン人の場合は所謂「[[北方人種]]の[[白人]]」と結び付けられることが多いが、「ゲルマニア」と呼ばれた土地のうち、中部・南部ドイツはむしろ[[アルプス人種]]や[[東ヨーロッパ人種]]などの影響が指摘されており、遺伝子的にも北欧より[[イタリア]]や[[フランス]]、[[スペイン]]など[[南欧]]との親和性が強い。反面、北部ドイツの住人は北欧人と近く、特にバルト海に面する地域は極めて近似しているが、内陸部では東ヨーロッパとの近隣性は無視できない。
 
現在のゲルマン系民族の[[Y染色体ハプログループ]]は[[ハプログループR1aI (Y染色体)|ハプログループI1 (Y染色体)]]、[[ハプログループR1bR1a (Y染色体)]]、[[ハプログループIR1b (Y染色体)]]に大別される。このうちゲルマン語派本来の担い手はR1aの下位系統[[ハプログループR1a (Y染色体)#下位系統|R1a1a1a-CTS7083/L664/S298]]と想定されるが、ほとんどが、R1bおよびIに[[言語交替|話者交替]]を起こしているため頻度は高くない。R1bはもともとヨーロッパに農耕をもたらした非印欧系集団であるが、下位系統の[[ハプログループR1b (Y染色体)#下位系統|R-S21/U106]]がゲルマン語を受け入れたため、現在ではゲルマン人を特徴づける遺伝子となっている。Iは欧州最古層のタイプであり、サブグループのI1が北欧で高頻度である。
 
== 諸部族 ==