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{{告知|提案|「要出典範囲」について|4=「要出典範囲」編集除去の提案|date=2016年6月25日 (土) 23:07 (UTC)}}
[[File:Chuo_Seikyo_49.jpg|thumb|right|350px| [[日本青年共産同盟]]第3回大会(1949年)で演奏する[[中央合唱団]]]]
'''うたごえ運動'''(うたごえうんどう)は、[[第二次世界大戦]]後の日本における、合唱団の演奏活動を中心とした、大衆的な[[社会運動]]・[[政治運動]]である。[[共産主義]]、もしくは[[社会民主主義]]を思想的な基盤として、[[労働運動]]や[[学生運動]]と結びつきながら、全国各地の職場、学園、居住地に合唱サークルを組織し、[[1950年代]] - [[1960年代]]にその最盛期を迎えた。{{要出典範囲|date=2016年6月23日 (木) 19:39 (UTC)|[[声楽家]]の[[関鑑子]]が運動の創始者とされる<ref name="kotobank">{{Cite web|url=https://kotobank.jp/word/%E3%81%86%E3%81%9F%E3%81%94%E3%81%88%E9%81%8B%E5%8B%95-1148220|title=利害関係のない第三者(関鑑子関係者以外)による評価をお願いします}}。うたごえ運動においては、「(うたごえうんどう)[[平仮名]]表記を行う。これ、{{要出典範囲|datepublisher=2016年6月23日 (木) 19:39 (UTC)|関鑑子が運動提唱当初において「広く大衆に、誰でも読めるように」と、[[漢字コトバンク]]の「歌声」を避けたことによる|titleaccessdate=利害関係のない第三者(関鑑子関係者以外)による評価をお願いします2016-06-29}}</ref>
 
うたごえ運動においては、「うたごえ」と[[平仮名]]表記を行う。これは、初代団長・清宮正光が中央合唱団の機関紙名として、「当時まで中学も出られなかったような労働者を広く対象にして運動する目的からです」との趣旨でつけたのがはじまりとされている<ref name="kobe-c">{{Cite web|author=河西秀哉|date=2013-03-04|url=https://kobe-c.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=2032&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1&page_id=33&block_id=148|title=うたごえ運動の出発 - 中央合唱団『うたごえ』の分析を通じて|format=PDF|publisher=[[神戸女学院大学]]|page=90|accessdate=2015-06-29}}</ref>。
 
==概説==
[[革命歌]]、[[労働歌]]、[[反戦歌|平和のうた]]、[[ロシア民謡]]などをレパートリーとしつつ、歌の創作活動も行う。「日本のうたごえ全国協議会」は2013年の段階で、加盟団体(うたごえサークル)の達成目標数を「500団体」としている<ref>第46回日本のうたごえ全国協議会総会(2013年)で採択の方針文書 {{出典無効|date=2016年6月|title=誰もがアクセスできるものではない出典は検証可能性を満たしません。それはさておき、目標数よりも、ある期日現在での実態を書いて下さい。}}</ref>
 
うたごえ運動は、1960年代に職場や学生のサークル、当時流行した[[歌声喫茶]]などを拠点に、日本全国での普及をみた。「歌ってマルクス、踊ってレーニン」というキャッチコピーが用いられた<ref>伴野準一 『全学連と全共闘』 [[平凡社新書]] 552 ISBN 978-4582855524、29p</ref>。また、日本の工業化や農村離れが進むなか、失われつつある民謡や演舞などを再発掘する、民族主義的な側面も持ち合わせていた。[[柴垣和夫]]はこの運動の流行原因を、これらの歌(ロシア民謡や日本の大衆運動の中から生まれた歌)には多かれ少なかれ、抑圧に対する抵抗や反戦平和を訴える歌詞と、流行歌やラジオ歌謡にはない斬新なメロディーが含まれていて、青年や学生の心を捉えたと分析している<ref>[[柴垣和夫]] 文庫判『昭和の歴史9 講和から高度成長へ <small>国際社会への復帰と安保闘争</small>』 [[小学館]] ISBN 4094011099、195-196p</ref>。
 
「日本のうたごえ全国協議会」は2013年の段階で、加盟団体(うたごえサークル)の達成目標数を「500団体」としている<ref>{{Cite web|url=http://www.utagoe.gr.jp/bunsyo/2013houshin.doc|title=13全国総会 • 方針 - 日本のうたごえ全国協議会|format=DOC|publisher=日本のうたごえホームページ|page=14|accessdate=2015-06-29}}</ref>。
 
== 歴史 ==
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*[[1948年]][[2月10日]]、関鑑子の指導のもとに中央合唱団が[[日本民主青年同盟|日本共産青年同盟]]の音楽部門として結成される<ref name=akko>関鑑子追想集編集委員会 編「大きな紅ばら: 関鑑子追想集」(音楽センター 1981年)関鑑子略年譜</ref>。
*[[1953年]][[11月29日]]、「1953年日本のうたごえ祭典」を[[日比谷公会堂]]・[[学校法人共立女子学園|神田共立講堂]]で開催<ref name="akko" />。
*[[1954年]][[11月27日]]、「原爆許すまじ-1954年日本のうたごえ祭典」を神田共立講堂・[[東京体育館]]で開催<ref>{{PDFlink|[http://www.utagoe.gr.jp/journal/pdf/uta1954_1215.pdf 「うたごえ新聞」1954年12月15日号] {{要ページ番号|date=2016年6月「うたごえ新聞」サイト}}</ref>。
*[[1955年]][[11月26日]]、「1955年日本のうたごえ祭典」を両国[[両国国技館|国際スタジアム]]で開催<ref name="akko" />。
*[[1956年]][[1月20日]]、関鑑子と[[美空ひばり]]が懇談<ref>{{PDFlink|[http://www.utagoe.gr.jp/journal/pdf/uta1956_0220.pdf 「うたごえ新聞」1956年022月20日付「関先生と語る美空ひばりさん」] 「うたごえ新聞」サイト}}</ref>。同年、新宿にうたごえ喫茶「灯(ともしび)」開店。
*[[1960年]][[5月]]、日本のうたごえ実行委員会、「われわれは新安保条約に反対する」との声明を発表<ref>{{PDFlink|[http://www.utagoe.gr.jp/journal/pdf/uta1960_0506.pdf 「うたごえ新聞」1960年65116日号] {{要ページ番号|date=2016年6月「うたごえ新聞」サイト}}</ref>。[[日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約|日米安全保障条約]]改定案の衆議院本会議での可決(同年5月20日)に対して。
*[[1965年]][[11月4日]]、[[NTT労働組合|全電通]]、[[日本郵政公社労働組合|全逓]]、全林野が中心となって[[日本社会党]]をはじめ、[[日本私鉄労働組合総連合会|私鉄総連]]、[[国鉄労働組合|国労]]、全専売などの労働組合とその関係者たちは[[日本音楽協議会]](初代会長は[[芥川也寸志]])を結成し、日本のうたごえ実行委員会から離脱する。
*[[1967年]][[11月7日]]、[[歌劇「沖縄」]]の抜粋初演を、[[沖縄県]][[那覇市]]の[[琉球新報]]ホールで実現<ref>沖縄のうたごえ運動編集委員会「ひびけ平和のうたごえ-米軍占領下の沖縄のうたごえ運動」(あけぼの出版 2004年)83ページ</ref>。
*[[1967年]][[11月25日]]、歌劇「沖縄」、日本本土における抜粋初演。[[日本武道館]]にて<ref>日刊紙「[[しんぶん赤旗|赤旗]]」1967年11月26日号 {{要ページ番号|date=2016年6月}}</ref>。
*[[1969年]][[12月10日]]、歌劇「沖縄」完成・全幕初演。[[渋谷公会堂]]にて<ref>{{PDFlink|[http://www.utagoe.gr.jp/journal/pdf/uta1970_0101.pdf 「うたごえ新聞」1970年1月1日・10日合併号] {{要ページ番号|date=2016年6月「うたごえ新聞」サイト}}</ref>。
*[[1971年]]4月、日本のうたごえ実行委員会理論誌「季刊日本のうたごえ」第1号発刊<ref>[http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000093127-00 国立国会図書館サーチ「季刊日本のうたごえ」]</ref>。
*[[1973年]][[8月26日]]、第6回日本のうたごえ実行委員会総会で、「日本のうたごえ実行委員会」を「日本のうたごえ全国協議会」に改称するなどの規約改正案を採択<ref>「うたごえ新聞」1973年9月10日号 {{要ページ番号|date=2016年6月}}</ref>。
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== 脚注 ==
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== 関連人物項目 ==
* [[荒木栄]]
* [[きたがわてつ]]