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小規模[[対称型マルチプロセッシング|SMP]]システムでは単一[[バス (コンピュータ)|バス]]上にすべてのプロセッサとメモリが同居しているが、バスの特性として複数プロセッサによるメモリの同時アクセスができないことが挙げられる。あるプロセッサがメモリアクセスを行っている間他は待つしかない。この現象は同一バスに接続されるプロセッサが増えるにしたがって顕著となる。したがってSMPシステムの並列度を増してスケールアップしていく場合、単純に小規模SMPシステムの設計を拡張してバスに接続するプロセッサ数を増やしていったのでは、プロセッサはほとんどの時間をメモリアクセスの待ち時間に費やすことになってしまうであろう。また、単一バスに接続されるプロセッサが増えるということはバス信号線の物理的長さの増大を意味し、それはバスクロック向上の阻害要因となってしまう(信号線路上を伝わる電気信号の速さは有限であるため)。
 
これを解決するため、メモリを複数バンクに分割しプロセッサとメモリバンク間をクロスバースイッチなどで結ぶ手法([[メモリインターリーブ]])も実際に取られているが、この手法ではローカルバスと比較して常に大きな遅延でアクセスすることになってしまう(このようなアーキテクチャは、NUMAの定義でノードを構成するプロセッサとメモリをプロセッサノードとメモリノードにデカップリングしたUMAアーキテクチャの一形態である)。
 
また、メモリ側をマルチポートとすることも考えられるが、同時アクセスによる遅延を防ぐためポートを増やすとそれだけインターコネクトのための信号線が増えるためコスト増大を招いてしまう。