「ネクタイ」の版間の差分

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そんなモードの中で、ネクタイは男性衣料のなかで贅沢ができる数少ない場所のひとつとなった。[[バルザック]]の『お洒落の生理学』を始め、多くのネクタイ論の本が出版された。当時の人々はネクタイをすることは[[紳士]]の最低限の務めと考え、ネクタイを見ればその人の社会的地位、育ち、政治的意見までひと目で分かると考えていた<ref name="kitayama"/>。[[ダンディズム]]論の論客ロジェ・ケンプによれば、1830年代にはすでに72種類のタイの結び方が考案されていたという。ユニークで複雑過ぎるネクタイは、それを結ぶことのできる時間的な余裕や忍耐力を表す、上流階級同士の相互確認の暗号として機能していた<ref name="kitayama"/>。
 
=== 昔のネクタイ ===
かつて{{いつ|date=2016年5月}}ネクタイには小剣・小剣通し・裏地や芯地が存在しないか薄く、一枚の生地を三つ巻きにした作りになっており背広の中で位置がずれやすかった。その為ズレを防ぐため[[ネクタイピン]]が生まれた。現在は小剣・小剣通し・裏地や芯地が存在するため着用がしやすくネクタイピンが付けられることも少なくなっていった。
小剣通しはタグが兼ねていることも多い。
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===形状による分類===
* 通常の幅
** ダービー・タイ - 大剣の程が7cm~9cm7cm〜9cmの幅のネクタイ、多くの人に用いられる。別名「レギュラー・タイ」
* 通常のフォア・イン・ハンド・タイの変形
** タワーシェイプタイ - エッフェル塔のような形をしたもの。結び目の部分は小さく先に向かって塔のように広がっている。
** バーシェープドタイ - 剣先まで幅が同じもの。
** ボトルシェープドタイ - ワインボトルのような形のもの。真ん中あたりからボトル形に膨らんだもの。
* [[ニットタイ]] - 編んだネクタイ、無地はビジネスに適している。ナロータイほど4~6cm4〜6cmの幅でネクタイの先端を切ったカットタイが多いが、通常のダービー・タイ7cm~9cm7cm〜9cmの幅の物やネクタイの先端が付いている物も存在する。黒無地はホテルやレストランでも着用可能。クール・ビズで着用されることもある。絹製が多いが、綿や麻も存在する。
** フレスコ(ポーラ)タイ - 凸凹の織り方で出来たネクタイ、ストライプ柄が多い、ニットタイの一種。
* 細めのもの
** ナロー・タイ - 大剣の幅が4~6cm4〜6cmと狭いものを「スリム・タイ」とも呼ぶ。
* 太目のもの
**ワイド・タイ - 大剣の幅が10cm以上のもの
 
長さの主流は、現在'''139cm±1cm'''といったところ(メーカーにより多少の差はある)。輸入品は'''160cm'''辺りとやや長くなっている。背広の[[ラペル]]の幅とワイシャツの衿の幅、ネクタイの大剣の幅を合わせると見た目も揃う。
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** [[葬儀]]・[[法要]]ネクタイ - [[黒]]や[[鈍色]]、[[勝色]]の無地で出来たネクタイ。
* [[ボウ|ボウタイ]](蝶ネクタイ) - 夜の礼装として用いる。
** ピアネス・タイ(クリップ・オン、プレ・タイド) - 初めから結び型があって、首の側面や後ろ側で金具、マジック テープなどで止める。
** ツウ・タイ(バット・ボウ) - 長い紐状のものを、 蝶型に手で結ぶ。
** バタフライタイ - 蝶が羽を広げたような形のもの。フォーマル用。
** クラブボウタイ - 結んだときに両翼が一直線になるもの。
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** アスコットスカーフ(パフタイ) - 男性用のスカーフ、アスコットタイの略式、アスコットタイより幅広く生地が薄く出来ている。表と裏の両面が大剣の用に大きくできている。ワイシャツのボタンを外し下に入れるほか、ワイシャツの襟元にネクタイのように結びつける事も出来る。
** [[クロスタイ]] - リボン・タイの一種で首に回したリボンの端を前で交差させ、交わったところを[[ネクタイピン|スティック・ピン]]で固定する。パーティや舞台など準公式の場で用いる。色は黒中心。
** アパッシュタイ -
** テーパータイ -
** ツーインワン -
** ストリングタイ -
** リボンタイ - 蝶リボン状の細いもので、結び目方は蝶結びにし両端を結び目から 20~30cm20〜30cm垂らす。
** [[ポーラー・タイ]](ポロタイ、ボロタイ、ループタイ) - 昭和54年夏、省エネ・ルックの提唱にともない、シニア層に爆発的に受けた。紐タイの一種でロープ・タイともいわれる。ネクタイの略式に用いられた。現在はネックレスとして用いられている。
** ボヘミアンタイ - チェコスロバキアに住むボヘミアン人が使用したのが始まり。ボヘミアンには自由放縦な生活をする人という意味があり、日本では 明治、大正時代の文士や芸術家に愛用された。
** 角タイ(スクエアエンドタイ)- 先端が水平にカットされたもの。ニットのものが多い。
*** カットタイ - ネクタイの先端を真っ直ぐにカットした物
*** ツインタイ - ネクタイの先端を斜めにカットした物5.5cm~6cm5cm〜6cmが中心となっている。
** [[ジャボ]] - 襞の付いた胸の飾りのことで、[[袖口]]と同じく[[レース (手芸)|レース]]が用いられていた。
* 結び目ができたネクタイ
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* ソリッド - 無地のネクタイのことである。よりフォーマルなものとされる。
* ドット - [[水玉模様]]のこと、水玉の径が小さいほどフォーマル寄りになる。直径1~21〜2ミリのものをピンドット、2~32〜3センチのものがコインドット、中間をポルカドットと呼ばれる。規則的に並んだものや不規則に並んだものなど多岐に渡る。
* 小紋 - 小さい紋が規則的に並んだ模様のこと。[[勾玉]]やキャラクター、動植物の柄も含まれる。柄の大きさは様々。
* クレスト - [[家紋]]や[[紋章]]、[[校章]]が用いられる。ストライプが入った物は「ロイヤルクレスト」と言う。
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また、以下のようなノットもある。
* プレーンノット変形 -
* ダブルノット - フォア・イン・ハンドに1回多く追加したもの。2回巻くことになるためこの名がある。ノットの重なりが見えるように巻く。左右非対称になる。
* トリプルノット -プレーンノットを三回繰り返す結び方。薄いネクタイに向いている。左右非対称になる。
* スモールノット - 別名を「オリエンタル・タイ・ノット」{{仮リンク|スモールノット|en|Small_knot}}。コンパクトなノット。非常に簡単な結びかたである。左右非対称になる。
* クロスノット - ノットがクロスして見える。
* ダブルクロスノット -
* ブラインドフォールドノット - プレーン・ノットで結んだ大剣をさらにもう一変、結び目の後ろから通して結び目を隠す。
* フルウインザー - ウィンザーノットにプレーンノットを足した結び方。
* バルーンノット -
* ドレスダウン・プレーンノット -
* ノンノット - ノットがないという、結びかたである。カジュアルなパーティなど向けの結びかたである。
アスコットタイには「ノンノット」、「ブラインドフォールドノット」、「セミフォーマルノット」が適している。
* オリエンタルノット - ネクタイを一巻きにする結び方。
* ニッキー -
* ケルヴィン -
* セントアンドリュー -
* プラッツバーグ -
* キャヴェンディッシュ -
* グランチスター -
* ハノーヴァー -
* バルチェス -
他には蝶ネクタイ、スカーフにも共通した巻き方や独自の巻き方がある。
 
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# 大剣を結んだ後、小剣を引き上げる。
 
== 結び方の注意点 ==
# ネクタイは大剣を右(すなわち自分の左手側)に、小剣を左にする([[左利き]]でも同様らしい)。
# 小剣をベルトのバックル(サスペンダーの場合はスラックスのフック)のあたりに軽く掛かる程度で結び始めると丁度よい長さで結べる。但し、上半身の大きさは個人差があるのであくまで目安である。
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# 芯地も同様に裁断し、大剣部、(中はぎ部、)小剣部をはぎ合わせる。
# 表地の両剣先に裏地を縫い付け成型し、芯を入れ込むポケットを作る。
# 芯を表生地でくるみ、剣先から15~20cm15〜20cmほど内側の端から端まで1本の穴糸で縫い合わせる。
# どんでんに返し、剣先ポケットに芯の先を入れる。
# 穴糸の両端付近に、別の穴糸で「かんぬき止め」をする。
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== 関連項目 ==
{{Commons|Necktie}}
* [[背広]]
* [[ワイシャツ]]
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== 外部リンク ==
{{Commons|Necktie}}
* [http://www.y-shirts.jp/necktie/necktie.html ネクタイの結び方について]
* [http://www.tiestation.jp/howtotie.html ネクタイの結び方]
* [http://tailorshinya.blog58.fc2.com/blog-entry-20.html その他のネクタイの結び方]
* [http://www.tai-kobo.com/musubi.htm ディンプルの作り方]
* [http://www.ever-grays.com/tienot.html ディンプルの作り方2]