「ブラックボックス (航空)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
80行目:
 
== 回収 ==
海没した場合に発見を容易にするため位置通報用の音響発信機(アコースティック・ビーコン)を内蔵しているものもある<ref>2014年マレーシア航空機、南東インド洋。</ref>。ただし、[[電池|バッテリー]]が30日しか持たない<ref name="FlightRecorderStory"/>。そのため、引き上げ準備に手間取った場合、バッテリー切れで捜索が困難になることもある。
ただし、[[電池|バッテリー]]が30日しか持たない。<ref name="FlightRecorderStory"/>そのため、引き上げ準備に手間取った場合、バッテリー切れで捜索が困難になることもある。
 
ごく稀にではあるが、ブラックボックスのうちどちらか一方もしくは両方とも発見できない場合がある(→[[:w:List of unrecovered flight recorders]])。
* [[南アフリカ航空295便墜落事故]]([[1987年]][[11月28日]]):飛行中の火災により海上に墜落、CVRのみ発見。
* [[アメリカン航空11便テロ事件]]、[[ユナイテッド航空175便テロ事件]]、[[アメリカン航空77便テロ事件]]([[2001年]][[9月11日]]):[[ワールドトレードセンター (ニューヨーク)|世界貿易センタービル]]及び[[ペンタゴン]]に高速で衝突、炎上。ブラックボックスは共に発見できず(アメリカン航空77便のCVRは発見されたものの損傷が酷く再生不能)、事件発生時の状況が今も不明となっている。
* [[ヴァリグ・ブラジル航空機遭難事故|ヴァリグ・ブラジル航空967便]]([[1979年]][[1月30日]])や[[マレーシア航空370便墜落事故|マレーシア航空370便]]([[2014年]][[3月8日]])ようブラックボックスを含む航空旅客機の残骸が一切発見されず(370(370便はその後機体の残骸の一部が発見されたがブラックボックスは未発見)、単独事故かテロなどによる人為的な事件かが一切不明になっているケースもある。
* ブラックボックスが発見されたケースでも、[[大韓航空機撃墜事件]]([[1983年]][[9月1日]])よう政治的理由から回収が大幅に遅れ、その結果事件状況の立証が困難に陥ったケースも存在する(本事故では発生から引き渡しまで8年近くかかった。さらに、残骸、遺体などがほとんど処分され、ブラックボックスも途中で停止していたため完全な解明には至らなかった)。
 
[[]]から引き揚げた場合[[海水]]の塩分による[[錆]]で電子部品を痛めてしまうため、まず[[淡水|真水]]で海水を洗い流し、[[空気]](すなわち[[酸素]])との接触を絶ち錆の発生や進行を抑えるべく、[[純]]を張った[[クーラーボックス]]に入れられ解析当局にクーラーボックスごと送られる。
 
== 出典 ==