「ペリアース」の版間の差分

[[サルモーネウス]]とアルキディケーの娘テューローは母を早く亡くし、サルモーネウスの後妻となったシデーローに虐待を受けた。テューローは河神エニーペウス<ref>[[カール・ケレーニイ]]によれば、エニーペウスとは[[ポセイドーン]]の異名であった。</ref>に恋し、いつもエニーペウス川のそばで悲嘆の心を訴えていた。これを見たポセイドーンはエニーペウスに化けてテューローと交わり、やがてテューローは密かに双子を産んだが、シデーローに見つかることを恐れてこれを捨てた。テューローは内部をくり抜いた木の箱に赤子を入れて川に流したという。

 

 

テューローは、サルモーネウスの兄弟でイオールコスの王[[クレーテウス]]の妻となり、アイソーン、[[アミュターオーン]]、ペレースを生んだ。ペリアースとネーレウスはクレーテウスの養子に迎えられた。クレーテウスが死ぬと、ペリアースはネーレウスを追放してイオールコスの王座を継いだ。このとき、クレーテウスの実子アイソーンを捕らえて妻子ともに監禁したともいう<ref>ペリアースは「[[アイオロス]]の後裔に殺される」との予言を受けていたためとされる。</ref>。追放されたネーレウスは[[メッセーネー]]に来てピュロスを建設した。