「赤いピラミッド」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m編集の要約なし
1行目:
{{coor title dms|29|48|30|N|31|12|21|E|scale:2500}}
[[ファイル:Dahschur-snofru-red.jpg|right|thumb|赤いピラミッド|250px]]
'''赤いピラミッド'''('''あかいぴらみっど'''ピラミッド'''{{lang-en-short|Red Pyramid'''}})は、[[エジプト]]の[[ダハシュール]]にある[[古代エジプト]]・[[エジプト古王国|古王国時代]][[エジプト第4王朝|第4王朝]]の[[ファラオ]]で[[クフ]]王の父でもある[[スネフェル]]王が建設したピラミッドである。[[三大ピラミッド]]などとともに[[メンフィスとその墓地遺跡]]として世界遺産に登録されている。
 
スネフェル王が先に建設した[[屈折ピラミッド]]の約1km1キロメートル北方に建てられ、初めて直線のラインを持ち、壁面が二等辺三角形になっている方錐形の真正ピラミッドである。高さは[[クフ王のピラミッド]]、[[カフラー王のピラミッド]]に次いで3番目に高い。
 
高さ104.4m4メートル、底辺218.5m×2215×221.5m5メートル、傾斜角度は43度19分。名前のとおり表面の花崗岩が赤く見えることから名づけられた。最初から赤かったのではなく、建設当初は白い[[石灰岩|石灰石]]に覆われていた。しかし、その大部分が持ち去られ、現在は基礎部分にその一部が残るのみである。
 
== 歴史 ==
このピラミッドはスネフェルが建築した中で最後に当たる5番目のもので、4番目に建設した屈折ピラミッドのすぐ脇に建設されている。工事はスネフェルの治世30年に始まり、ピラミッドの落書きより建設に10年7建設に要したと考えられる<ref>[[ジョン・ローマー]]、Romer (2007) p. 71</ref>
 
== 構造 ==
[[ファイル:Pyramide-rouge-plans.jpg|thumb|赤いピラミッド平面図]]
高さは104メートルあり、[[エジプトのピラミッド]]としては3番目に高い。傾斜は43度19分と非常に緩く、底辺は220m220メートルもある。エジプトにある同規模のピラミッドと比べると、潰れたような外観になっている。この傾斜は屈折ピラミッドの上層部分と同じ角度である。また現在の外観を構成している岩は、[[三大ピラミッド]]で使われているものよりも小さい。
 
[[ファイル:Pyramide-rouge-infra.jpg|thumb|赤いピラミッドの内部構造]]
北壁の地面より28m28メートルのところに入口があり、中に入ることができる。奥の部屋に至る通路と、その途中に3つの部屋のような空間が存在する。内部に装飾は一切く、巨大な岩を組んで作成されている。内部に埋葬跡らしきものは見つかっていない。
 
== ギャラリー画像 ==
<gallery>
Fileファイル:Red-pyramid - entry.jpg|入口付近
Fileファイル:Inside Snofru's Red Pyramid.jpg|内部に入る通路
Fileファイル:11 red corbel 1.jpg|内部の部屋の梁
</gallery>
 
== 関連項目脚注 ==
{{reflist}}
{{Commonscat|Red Pyramid}}
 
== 参考文献 ==
*{{cite book|title=The Great Pyramid: Ancient Egypt Revisited|first=John|last=Romer |authorlink=ジョン・ローマー |date=2007|isbn=978-0-521-87166-2|publisher=Cambridge University Press, Cambridge}}
*{{cite book|title=The Complete Pyramids|first=Mark|last=Lehner|date=1997|isbn=0-500-05084-8|publisher=Thames and Husdon}}
 
== 脚注関連項目 ==
{{Commonscat|Red Pyramid}}
{{reflist}}
 
{{start box}}