「SR-25」の版間の差分

{{銃器|

|種類 = [[軍]]用[[狙撃銃]]<br>[[バトルライフル]]

|配備先 = [[アメリカ海兵隊]]<br/>[[アメリカ海軍]]<br/>[[アメリカ沿岸警備隊]]

|戦争 = [[アフガニスタン紛争 (2001年-)]]<br/>[[イラク戦争]]<br/>2006年の東ティモール危機<br/>第二次インティファーダ

|装弾数 = 5発/<br>10発/<br>20発[[弾倉#バリエーショボックスマガジン|箱形弾倉]]

|作動方式 = 作動：[[ガス圧作動方式#リュングマン式|リュングマン方式]]<br/>閉鎖：[[ガス圧作動方式#ロータリーボルト式|ロータリーボルト式<br/>（マイクロロッキングラグ型）]]

|発射速度 =

|銃口初速 =

|重量 = 4,810g（[[射撃競技|競技]]仕様）

SR-25は、550mで150mm以下の集弾が可能な[[狙撃銃]]として開発された。

[[AR-10]]（[[M16自動小銃#AR-15|AR-15]]、[[M16自動小銃|M16]]）の機構を踏襲しており、作動方式はガス圧式ターンロックボルト、AR-10と同じ[[7.62x51mm NATO弾]]を使用する。AR-15/M16のシリーズとは部品の60%を互換しているが、レシーバー、撃鉄、[[銃砲身|バレル]]セット、[[ボルト (銃)|ボルト]]、およびボルトキャリアーなどがオリジナルパーツとなっている。11.25インチで一1回転する[[ライフリング]]を持つSR-25の銃身は、[[レミントン・アームズ]]によって製造されている。

[[アメリカ海軍]][[特殊部隊]][[Navy SEALs|SEALs]]などで運用される後述のMk11Mk.11は、24インチ（609mm）のヘビーバレルを装備し、また、銃身はフリーフローティングになっており、ハンドガードはレシーバーの前部とのみ結合しており、銃身に力が掛からない様になっている。このため、0.75[[MOA]]（100ヤードで約0.75インチ以下）という、セミオートとしては極めて優秀な精度を持つ。

[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では、[[サプレッサー]]を除いた民間人向きのモデルもおよそ7,500[[アメリカ合衆国ドル|USドル]]で発売されている。民間仕様のSR-25は、市販の）マッチグレード[[弾薬]]を用いて100mで約1インチの集弾(（約1[[MOA]])1MOA）が保証されている。

SR-25には[[照準器#アイアンサイト(Iron sight)|アイアンサイト]]が付いておらず（Mk11（Mk.11ライフルシステムではバックアップ用に最初から装備している）、レシーバートップには20mm[[ピカティニー・レール]]を装備している。そのため、各種光学機器や、場合によっては[[M16自動小銃#M16A3(901)|M16A3]]の照準付きキャリングハンドルが着脱できる（レールシステムの前端にはフロントサイトが取り付けられる）。

[[ファイル:US Navy 110822-N-XE109-945 A Navy SEAL fires an MK-11 sniper rifle from an MH-60S Sea Hawk helicopter.jpg|thumb|250px|[[ヘリコプター|ヘリ]]の[[キャビン]]内からMk11Mk.11を構えるSEALSEALs隊員]]

'''Mk11Mk.11 Mod0Mod.0 Sniper Weapon System'''は、SR-25を基に開発されたライフルシステムであり、銃本体の他に装弾数20発の[[弾倉|マガジン]]、クイックデタッチ（素早く着脱可能な）[[照準器|スコープ]]リング、リューポルド製 Vari-X ミルドット光学スコープ、ハリス製[[二脚|バイポッド]]、[[ナイツアーマメント|ナイツ]]製クイックデタッチ[[サプレッサー]]、そして、バックアップ用の[[照準器#アイアンサイト(Iron sight)|アイアンサイト]]が標準装備されている。

Mk11Mk.11 Mod0Mod.0は、[[アメリカ海軍]][[特殊部隊]][[Navy SEALs|SEALs]]の要求事項を満たすように開発された。

アメリカ米海軍での採用後のMk11Mk.11は、既存の銃の中でも非常に信頼性が高く、また、最も精度の高いセミオート[[狙撃銃]]の一1つであるとして世界中で認知されるようになった。このMk11Mk.11 Mod0Mod.0は、.308ウィンチェスター弾とほぼ同一規格のマッチグレード[[7.62x51mm NATO弾]]を使用する。

ナイツアーマメントによると、このシステムの最大の売りがは[[銃砲身|銃身]]のフリーフローティングを実現するレールシステムであるという。これによって銃を保持している時や、バイポッドを使用して地面に依託している際にもレールハンドガードを介して力が銃身に掛からず、最高の精度を発揮する。長さ288mmのナイツアーマメント製レールシステムも、素早く取り付け外しが行える。

このMk11Mk.11は、同じくナイツアーマメント製の[[M110狙撃銃|XM110]] SWS]]と外観が非常に似ているが、レールシステムが異なるほか、[[銃床|ストック]]が折りたたみ式になっており、さらに[[銃口]]には一体型の[[フラッシュサプレッサー]]が搭載されている点で異なる。

[[ファイル:Marine MK11 Sniper Rifle.jpg|thumb|250px|Mk11Mk.11を射撃中の海兵隊員]]

[[アメリカ海兵隊]]ではSR25M（、SR-25M（上述のMk11Mk.11と同一の銃）を[[狙撃銃|スナイパーライフル]]として使用している。[[2005年]][[11月]]、海兵隊は[[イラク]]に派遣されている海兵隊の第二外遣隊司令官などからの要求を受けて、180丁のMk11Mk.11 Mod0Mod.0を導入すると発表した。

現在海兵隊で使用されている[[レミントンM700:en:M40 Rifle|M40 スナイパーライフル]]は、都市部での[[狙撃]]任務に適さないという報告が来ているという。[[武装|主武装]]をM40A3にする場合、狙撃位置の変更を行う際の自衛用に2丁の銃（[[M16自動小銃#M16A4(905&901)|M16A4]]と[[ベレッタM92 92#トライアル|M9]][[拳銃]]）を副武装として携行する必要があるが、SR-25は装弾数が20発あり、1丁で狙撃から緊急時の自衛射撃も行えるという。

[[2005年]]後半に[[アメリカ陸軍]]は、老朽化した[[M24 SWS]]（Sniper Weapon System）に代わって、Mk11Mk.11の派生型で上述の[[M110狙撃銃|M110]]の購入契約を[[ナイツアーマメント]]と取り交わした。[[2009年]]までに4,400丁を導入する計画がある。

現在、M24に代わり[[狙撃銃]]として各[[部隊]]に配備されている。

[[1990年代]]後半、[[イスラエル]][[特殊部隊]]は、中距離における速射をもちいた[[狙撃]]任務に対応すべく、試験的に数丁のSR-25を導入した。[[2001年]]には、[[イスラエル国防軍]]の[[イスラエル陸軍|陸軍]][[部隊]]に制式採用された。同国では長距離[[狙撃銃]]として[[M24 SWS]]を運用しており、[[歩兵]]用の[[M16自動小銃#M16A2(645)|M16A2]]や[[M4カービン]]では届かない中距離での狙撃で活躍することが期待されている。

近年、[[オーストラリア国防軍|オーストラリア軍]]のいくつかの[[部隊]]でもSR-25の運用が始まったと見られ、[[イラク]]、・[[アフガニスタン]]、そして、[[東ティモール]]での[[作戦]]において運用されている。

:: 死んだ世界戦線（SSS）のメンバー、高松が使用。

:: [[サプレッサー]]・、[[二脚|バイポッド]]・、[[照準器|スコープ]]を装着したものをカットスロート隊員が所持。

:; 『[[スペシャルフォース2]]』

*[[狙撃銃]]
*[[M110狙撃銃]] - [[アメリカ陸軍]]で採用された、本銃の発展型。