「グノーシス主義」の版間の差分

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: 宇宙が本来的に悪の宇宙であって、既存の諸[[宗教]]・[[思想]]の伝える[[神]]や神々が善であるというのは、[[誤謬]]であるとグノーシス主義では考えた。ここでは、「[[善]]」と「[[悪]]」の対立が[[二元論]]的に把握されている。善とされる神々も、彼らがこの悪である世界の原因であれば、実は悪の神、「偽の神」である。しかしその場合、どこかに「真の神」が存在し「真の世界」が存在するはずである。
: 悪の世界はまた「物質」で構成されており、それ故に物質は悪である。また物質で造られた肉体も悪である。物質に対し、「霊」あるいは「イデアー」こそは真の存在であり世界である。
[[善]]と[[悪]]、真の神と偽の神、また[[霊]]と[[肉体]]、[[イデア|イデアー]]と[[物質]]とう「[[二元論]]」が、グノーシス主義の基本的な[[世界観]]であり、これが「反宇宙論」と合わさり「反宇宙的二元論」という思想になった。<br>
 
== 研究史、異教 vs.異端 ==