「だれもがクジラを愛してる。」の版間の差分

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Makkachin (会話 | 投稿記録)
原作の作品名
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→‎ストーリー: イヌピアトで正解
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[[1988年]][[10月]]、[[アラスカ州]][[バロー (アラスカ州)|バロー]]。テレビリポーターのアダムは、取材中に偶然3頭の[[コククジラ]]が厚さ15センチの氷の下に閉じ込められていることを知る。そこは海まで8キロも離れており、氷に穴を開けなければクジラは息をすることもできなかった。動物ネタは世間の関心を惹けると考えたアダムは、自らのキャリアアップのためにこれを報道する。すると、そんな彼に一本の電話が入る。相手は彼の元恋人で、[[環境保護団体]]「[[グリーンピース (NGO)|グリーンピース]]」で活動しているレイチェルだった。
 
クジラの救出に名乗りを挙げたレイチェルは、地元の[[先住民族]]「[[イヌピアト|イヌピアック]][先住民族]]がクジラを食用として捕獲する恐れがあるとし、[[州知事]]に協力を要請するも冷たく断られてしまう。そんな彼女に意外な人物が協力を申し出る。なんとその相手とは、石油採掘会社の社長の妻だった。しかし、実は石油採掘会社としては、今回の救出活動で環境保護団体に貸しを作ることで、今後の採掘事業への批判を軽くしたいという思惑と、自社が環境に優しい企業であるというイメージアップこそが真の目的であった。こうしてクジラ救出のための機材を手に入れたレイチェルは、その後巧みにメディアを利用し、この救出作戦に世界中の人々の関心を集めるのだった。世間の関心が救出作戦に向けられていると知った州知事は、態度を一変させて協力を申し出る。早速州知事は州兵部隊の司令官に連絡し、採掘会社が所有するホバーバージをヘリ2機で移動させる命令を下すのだった。
 
こうして始まった救出作戦を、世界中の人々が固唾を飲んで見守る中、ついには[[アメリカ合衆国大統領]]である[[ロナルド・レーガン]]までもが、この作戦に協力を申し出る。大統領選挙を直前に控えたレーガン陣営としては、この作戦を大統領のイメージアップに繋げようと躍起になっていたのだ。一方、クジラを食用として捕獲しようとしていたイヌピアックたちは、捕鯨を強行すべきかどうか思い悩んでいた。そんな彼らの気持ちを察したアダムは、救出作戦が世界中に報道された今、捕鯨に乗り出すことは今後の狩猟活動に支障をきたすと族長に進言する。彼の進言を聞き入れた族長は、民族のために救出作戦に協力することを決定するのだった。