「7月20日事件」の版間の差分

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ヒトラーは、爆発の影響で極度の人間不信に陥ったと言われており、実際、関係者の摘発や粛清が徹底的に進められたことで、「総統に反逆を行うものは自身のみならず一族郎党含めて極刑に処する」という強い警告が浸透するようになり、これ以降ヒトラーに対する暗殺計画が実行されることは無くなった。
 
俗説として、ヒトラーは[[パーキンソン病]]を患っており、この事件の影響でそれを悪化させたと言われるが、実際には発病していなかったことが証明されている<ref>ヴェルナー・マーザー著「人間ヒトラー」や アントン・ヨアヒム・スターラー著「ヒトラーの最期」で詳細に報告されている。</ref>。
 
また、この事件を契機に国防軍内でも[[ナチス式敬礼]]を行うことになった。その他、それまでは政治的影響を免れていた[[ドイツ海軍 (国防軍)|海軍]]にも[[政治将校]]が配属され、それは前線の[[Uボート]]部隊にもおよんだ波及した。さらに、「'''7月20日の裏切り者'''」のレッテルを貼られることを怖れた将軍たちはヒトラーに意見することを止め、ドイツ軍の作戦行動は硬直化することとなったが、反面軍部内の防諜が強化され、連合軍の情報収集活動も困難化した。
 
暗殺未遂事件に関与した者に対する粛清は、ドイツ降伏直前の1945年4月下旬まで続けられた。