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『'''究竟一乗宝性論'''』(くきょういちじょうほうしょうろん、{{lang-sa-short|Ratnagotra-vibhāga-
原名は、「ラトナゴートラ」
== 翻訳 ==
* 『究竟一乗宝性論』4巻 [[堅慧]]造、[[勒那摩提]]
* {{unicode|Theg-pa chen-po rgyud bla-mahi bstan-bcos}} ({{unicode|rnam-par bzad-pa}})
チベットでは略称を『ウッタラタントラ』{{lang|sa|Uttaratantra}} ({{unicode|Rgyud bla-
== 内容 ==
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第1章は序論としての7種金剛句(教化品第1)、[[三宝]]への[[帰依]](仏、法、僧宝品第2-4)の説明を含む。7種金剛句とは仏法僧の三宝と、如来性、菩提、仏功徳、仏業の7をいい、このうち後4は如来性の4種の見地を示すものとして、それぞれ第1-第4章の題名を形成している。
ここで如来性とは、仏性、すなわち仏たるべき性質のことで、それが因となって三宝を生み出すので、宝性({{lang|sa|ratnagotra}})といわれる。この如来性が衆生のうちにあって煩悩にまとわれているとき、これを如来蔵
第2章は、同じ如来性が離垢清浄となった状態すなわち[[菩提]]の説明で、これを仏の法身の全現という意味で、[[転依]]と称する(身転清浄成菩提品第8)。そして、転依によって仏の[[徳性]](如来功徳品第9)と[[慈悲]]の働き(仏業品第10)がのこりなく顕現するというのが第3、4章の主題である。
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