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[[Image:Network effect.png|right|180px|thumb|電話網におけるネットワーク外部性を示す図]]
'''ネットワーク外部性'''(ネットワークがいぶせい、{{Lang-en-short|Networknetwork externality}})もしくは'''ネットワーク効果'''(ネットワークこうか、{{Lang-en-short|network effect}})とは、製品やサービスのある利用者が、他の利用者の製品やサービスの価値に影響を与える効果であり、[[ミクロ経済学]]における[[市場の失敗]]のひとつである。
そのような製品やサービスの価値は、利用者数に依存することになる<ref name=Shapiro>{{cite book |title=Information Rules |author=Carl Shapiro and Hal R. Varian |year=1999 |publisher=Havard Business School Press |isbn=0-87584-863-X}}</ref>。
 
例えば、電話網への最初の加入者の便益は明らかにゼロである。2人目の加入者には、1人目の加入者と[[通信]]ができるという便益があるため、この便益を加入に伴い[[費用]]と比較して、実際に加入するかどうかを決定することができる。しかしながら2人目の加入が1人目の加入者に与える便益は考慮されないため、ここに[[外部性]]が存在する。
同様に、3人目の加入者は、先の2人と通信できるという便益と加入の費用とを比較して、実際に加入するかどうかを決定することができる。しかしながら3人目の加入者が先の2人に与える便益は考慮されないため、ここにも同じく外部性が存在する。
 
負のネットワーク外部性もある(例:[[渋滞]]、[[輻輳]])。また、[[ロックイン効果]]をもたらすこともある。
 
正のネットワーク外部性は、[[バンドワゴン効果]]をもたらすことがある。ネットワーク外部性が存在する場合、新規加入者にとっての便益は既存加入者の数に依存するために、加入者数の少ない間はなかなか普及しないが、加入者数がある閾値を超えると一気に普及するといった現象が発生する。