「アイスキューブ・ニュートリノ観測所」の版間の差分

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== 実験の詳細 ==
[[ニュートリノ]]とは[[レプトン (素粒子)|レプトン]]の一種で、その中でも電荷を持たない3つの素粒子([[電子ニュートリノ]]、[[ミューニュートリノ]]、[[タウニュートリノ]])を指す。電荷を持たないため他の物質とほとんど相互作用(衝突)をせず、検出器で直接検出することもできない。しかし、非常に低い確率で氷の中の水分子に衝突し、それぞれに対応した電荷を持つレプトン([[電子]]、[[ミュー粒子]]、[[タウ粒子]])が生成される。これらの粒子の速度が氷の中での光速よりも速ければ[[チェレンコフ放射|チェレンコフ光]](円錐状に広がる光)が発生し、光電子管で検出することができる。
 
これらの検出結果は常にDOM内部の回路でデジタル化され、ケーブルを通って氷表面の施設に集められる。データの一部はさらなる解析のために衛星回線で研究機関へ送られる。また、全データはテープに保存され、年に1回、船で研究機関に送られる。研究者はそのデータを元にニュートリノの運動を空間再構成する。