「市谷柳町」の版間の差分

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== 地理 ==
新宿区の東部(旧[[東京市]][[牛込区]])に位置する。北部は[[弁天町 (新宿区)|弁天町]]、東部は[[市谷山伏町]]・[[市谷甲良町]]、南部は[[市谷薬王寺町]]、西部は[[原町 (新宿区)|原町]]に接する。町域内を南北に[[東京都道319号環状三号線|外苑東通り]]、東西に[[東京都道433号神楽坂高円寺線|大久保通り]]が通り、市谷柳町[[交差点]]で交差している。これらの[[幹線道路]]沿いには商店や[[マンション]]などが立ち並んでいる。一方で幹線道路を離れると閑静な[[住宅地]]が広がる。この地区周辺は牛込台地を開析する浅い支谷の谷頭部分に位置しており窪地であり、[[武蔵野台地|淀橋台]]における武蔵野面と下末吉面の境となっている。また、毎年7月には、隣町の[[市谷薬王寺町]]と共催で祭礼が催されている。
 
[[File:Tokyo Route 433 -01.jpg|thumb|240px|市谷柳町交差点で停止する車両を減らすための信号機<small>(2011年6月19日)</small>]]
 
市谷柳町交差点は、谷筋をはしる外苑東通りを大久保通りからの下り坂同士の谷部分に位置が横断ており、住宅が密集していたことや坂道発進もあいまい[[自動車]]の[[排気ガス]]による[[大気汚染]]が発生したと考えられ、この問題は社会的に大きな影響を与えた。[[1970年]]に民間の医療団体が付近の住民の健康診断を行い、「多数の住民が[[鉛]]中毒に罹患している疑いがあり、その鉛は自動車の排気ガスが原因である。」と発表した。この民間の医療団体による発表をきっかけに排気ガスによる鉛中毒問題が[[マスコミ]]に大々的に取り上げられた。しかしながら、その後の[[東京都]]の健康調査による環境測定実際には周辺住民に鉛健康検査では何も問題も起こっていないことが分かった。(大気鉛はそとん多くなく、住民の検診でも血液中の鉛は通常の量と変わりはなかった事が判明。)さらには、体調不調や苦んでいるという人自体がいなかっ。こ<ref>環境問題はなぜウソがまかり通るか P.105 武田邦彦著 洋泉社</ref>。ただし、一連の事件([[牛込柳町鉛中毒事件]])は、都内の生活道路で最大積載量3トン以上の貨物自動車の乗り入れを禁止するきっかけとなった。当時[[朝日新聞]]に連載されていた「[[サザエさん]]」にも、この通行規制をネタにしたエピソードがある<ref>サザエがすれ違った肥満体の女性に行き先を尋ねると「牛込柳町の叔母の家」と答えたが、そのときサザエと一緒にいたカツオが「3トン以上の車の乗り入れ禁止されてますよ」と言ってその女性を怒らせる、というもの。</ref>。大久保通りに市谷柳町交差点で停止する自動車を制限するための[[信号機]]も設置されていた(2015年に撤去)。
 
{{See also|[[有鉛ガソリン]]}}
 
市谷柳町交差点付近に[[都営地下鉄大江戸線|都営大江戸線]]の[[牛込柳町駅]]があり、多く利用されている。[[バス (交通機関)|バス]]の便もある。[[牛込柳町駅]]の名称は東京市'''牛込'''区の市谷'''柳町'''を意味する。これは、[[明治]]・[[大正]]期には、同じく[[東京都電車|都電]]の停留所である[[小石川区]]の柳町(小石川柳町)との区別が必要であったことによる。<!-- 当時[[東京都電車|都電]]の停留所を設置する際、市谷柳町と[[牛込原町]]との中間にあることからられた造語による停留所名で、都電廃止後に作られた都営大江戸線の駅名はこの名称を踏襲しているとする説もあるが、そもそもこの停留所は原町にはなく、この説の真偽が疑われる。-->
 
 
== 歴史 ==