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Takak 000 (会話 | 投稿記録)
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ある物体が検出されるには、伝導性に不連続性があり進行してきた波を反射する必要がある。レーダー(マイクロ波またはラジオ帯域)波は[[金属]]物によって効率よく反射されるが、雨滴や岩といった非金属は反射を起こしにくく、物質によってはまったく反射が検出できず、レーダーでは見つからない場合がある。エアロゾルや分子のような極めて小さな対象は特に不得手である。
 
レーザライダーを用いるとこれらの問題は解決する。レーザライダーの光束は密度が高く、[[コヒーレント]]も高い。それだけでなく、波長が極めて短い(10 μm から紫外光では250 nmに及ぶ)。このような電磁波は小さな物体によっても極めてよく「反射」(後方散乱と呼ばれる)される。ライダーの使用法によっては、別の種類の散乱が利用される。[[レイリー散乱]]、[[ミー散乱]]、[[ラマン散乱]]、[[蛍光]]である。ライダーの波長は煙などの大気によって運ばれる粒子(エアロゾル)、雲、大気の分子の測定に最適である。
 
レーザーの光束は通常極めて絞り込まれ、細いビームとなっているので、極めて高い光学的解像度を以て大気の特徴をマップすることができる。更に、多くの化学物質において、可視光はマイクロ波に比べ強く相互作用するので、それらを検出する感度が高い。各種波長のレーザーを上手に組み合わせれば、散乱光の強度と波長との関係から、大気の組成を離れた所から調べることができる。