「反響定位」の版間の差分

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== 具体例 ==
<!-- 空中 -->
=== コウモリ ===
最も有名なのは、[[哺乳類]]でありながら空を飛べる[[コウモリ]]である。コウモリ類には大きく2つの群があり、昆虫食が中心の[[コウモリ亜目|小型コウモリ類]]が反響定位を用いる。大型で果実食の[[オオコウモリ亜目|オオコウモリ類]]は大きな目をもち、視覚に頼って生活する。
 
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コウモリは[[口]]から間欠的に[[超音波]]の領域の音を発して、それによってまわりの木の枝や、虫の位置を知る。虫を捕らえる直前には、音を発する頻度が高くなる。コウモリの餌のひとつである[[ガ]]の中には、コウモリの発する音を聴くための耳をもち、コウモリの反響定位音をとらえると、羽を閉じてストンと落下するなどの回避行動をとるものがある。
 
=== 鳥 ===
夜行性の[[鳥]]にも、反響定位を行うものがある。[[南アメリカ]]の[[洞窟]]に暮らす[[アブラヨタカ]]は、反響定位に[[聴覚#可聴域|可聴域]]の音を使っているので、洞窟内に入るとやかましくてたまらないという。ただし、この鳥は目もよく発達しており、夜に洞窟外に出て果実を食う。
 
[[アナツバメ]]類にも洞窟に栄巣するものがあり、反響定位を利用している。
 
<!-- 水中 -->
=== クジラ ===
水中では、一部の[[クジラ目|クジラ]]類が反響定位を行うことが知られている。[[ハクジラ亜目|ハクジラ]]類は頭部に[[メロン (動物学)|メロン]]という脂肪組織のかたまりをもち、これが[[鼻腔]]で発した音波を屈折し収束させる[[レンズ]]として機能し、指向性の高い音波の発信にかかわるといわれる。音波の受信は、眼の後方にある[[耳#外耳道|耳孔]]ではなく[[下顎骨]]を用いて行い、ここから[[骨伝導]]で内耳に伝えられる。クリック音といわれる超音波を発し、これによって反響定位や、仲間との交信を行っている。一説によれば、1,000km離れた仲間ともやり取りできるともいわれる。
 
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<!-- 図面の大きさを変えたり、thumbにしようとしてみたのだが、Internet Explorer 6では図の表示が乱れてしまった。そのため、原寸で表示している -->
 
<!-- 土中 -->
=== 反響定位をしない例 ===
土中で生活する[[モグラ]]なども聴覚が発達しているが、反響定位のような使い方はしないようである。