「ロシア連邦軍」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎準軍事組織: 国家親衛隊
121行目:
ロシア連邦軍の前身である[[ソビエト連邦軍|ソ連軍]]は兵力約522.7万人<ref group="出典">昭和63年版防衛白書(ミリタリーバランス1987-1988を引用)</ref><ref>塩原「ロシアの軍需産業」では1988年に約339万人としている</ref>を持ち[[アメリカ軍|アメリカ合衆国軍]]と並ぶ世界最強の軍隊と言われてきたが、ソ連末期には装備の老朽化と軍規の乱れなどで脆弱となった。それらの問題はソ連軍から発足時に約282万人の兵力を引き継いだロシア連邦軍にも持ち越され、[[1994年]]の[[チェチェン紛争]]においてその弱体振りが国内外に露呈することになった。その後も、主に予算難から大幅な減員を余儀なくされ、兵器の調達も激減した。5個あった軍種も[[ロシア航空宇宙軍|空軍]]と[[ロシア防空軍|防空軍]] (PVO) の1998年の合併や戦略ロケット軍が2001年に独立兵科になったことに伴い一般的な3軍種となっている。また連邦鉄道部隊局が管轄していた鉄道部隊も国防省の管轄とされた。1997年7月16日に[[ボリス・エリツィン|エリツィン]]政権は大統領令にて1999年1月1日から兵力定数を120万人にまで削減することを定めた<ref group="出典" name = "ロシアの軍需産業">塩原俊彦 著「ロシアの軍需産業 軍事大国はどこへ行くか」</ref>。
 
[[2000年]]に発足した[[ウラジーミル・プーチン|プーチン]]政権はロシア軍の再建に乗り出し、[[軍需産業]]を振興する一方、士官候補生養成の寄宿制の学校を各地に設立し「強固な愛国心によってロシアを守る人材」の育成に乗り出した。プーチン政権ではすべての兵力を「強固な愛国心のある志願兵」から構成することを目標に掲げている<ref>「NHKスペシャル 揺れる大国プーチンのロシア」2009年3月23日午後10時放送「プーチンの子どもたち」([[日本放送協会]]製作)</ref>。2001年にプーチン政権は「2005年までの軍建設計画」を承認し、20033月24日の大統領令兵力定数80100万人にまで40万人削減することを予た<ref group="出典" name = "ロシアの軍需産業2013">塩原俊彦 著「ロシアの最新国防分析(2013年版)」</ref>が、これは実施されなかった。
 
=== 2008年からの軍改革 ===