「地域力」の版間の差分

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== 地域力の概念 ==
地域力とは、そもそも[[阪神淡路大震災]]の発生に際し、災害に強い地域を形成する上での原動力として神戸市在住の[[まちづくり]]プランナー[[宮西悠司]]により提唱された[[概念]]である。今日、地域力の概念はそれぞれ地域力を発揮する分野に対して、地域防災力、地域防犯力、地域教育力、地域子育て力などともいわれることもあるが、元来、地域力という概念は地域の総合力としての意味を持つものである。
 
地域力の概念の提唱者である宮西によれば、地域力とは地域資源の蓄積力、地域の自治力、地域への関心力により培われるものであるという。地域資源の蓄積力とは、地域における環境条件や地域組織及びその活動の積み重ねのことであり、地域の自治力とは地域の住民自身が地域の抱える問題を自らのことととらえ、地域の組織的な対応により解決する力のことを指し、そして3つ目の地域への関心力とは常に地域の環境に関心を持ち可能性があるなら向上していこうとする意欲で、地域に関心を持ち定住していこうとする気持がまちづくりにつながるというものである。言い換えれば住民の地域に対する参加意識といいかえることができるだろう。
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こうした状況の中で今日では、国や都道府県、市町村、研究者により様々な定義づけがなされるようになってきた。例えば[[大分県]][[知事]]の[[平松守彦]]などは、「地域の潜在力」と定義している他、神戸市では、「市民と市が互いの役割を尊重し、協力して課題解決を図る力」と定義している。
 
また、岐阜市では、地域力を「地域の魅力、安心・安全な環境、市民の公共マナーやまちづくりへの意識をかもし出し、築き上げることで培われる力」と定義している。また、北海道では、北海道庁による地域力の研究が盛んであり、『地域』における信頼関係や[[互酬|互酬性]]の規範を持つ多様な住民や組織のネットワークが、地域の公共的、社会的課題に気づき、各主体が自律的に、もしくは[[協働]]しながら、地域課題を解決したり、地域の価値を創出する力」と定義している。
 
また、地域力における学術的なアプローチとしては、[[大阪大学]][[教授]]の[[山内直人]]が地域力とは「地域の問題解決力、[[コミュニティガバナンス]]、[[ソーシャルキャピタル]]の3要素から構成される」という見解を示している。