「敗血症」の版間の差分

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初期蘇生の循環管理(early goal-direct therapy)の略。敗血症では適切な抗菌薬を1時間以内に投与することを推奨している。これは1時間投与が遅れると7.6%ずつ予後が悪化するとされているからである。この場合は広域な抗菌薬を使用する。そして速やかに大量輸液を行う。目標値としては中心静脈圧を8~12mmHgとなる輸液管理および平均血圧>65mmHg、尿量>0.5ml/Kg/h、中心静脈酸素飽和度あるいは混合静脈血酸素飽和度>70%を目指す。通常最初の6時間で6~10lの輸液が必要となる。人工呼吸器管理をしている場合は胸腔内圧が高くなるので中心静脈圧を12~15mmHgを目標とする。中心静脈圧を保っても平均血圧が65mmHgを下回るのならば昇圧剤の投与を開始する。[[ノルアドレナリン]]や[[ドパミン]]が用いられる場合が多い。平均血圧が90mmHg以上となった場合は硝酸薬(ニトログリセリン)を併用する。平均血圧が保てれば中心静脈酸素飽和度あるいは混合静脈血酸素飽和度を確認し、[[ヘマトクリット値]]が30%以下ならば輸血を行い、それでも30%以上を保てなければ[[ドブタミン]]を使用する。
 
なおEGDTを行う場合は大量輸液によって肺の酸素化が障害される場合がおおく、人工呼吸器管理となることが多い。急性肺障害(ALI)基づいて呼吸管理する場合が多い。
 
=== その他の治療 ===