「第一火災海上保険」の版間の差分

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'''第一火災海上保険相互会社'''(だいいちかさいかいじょうほけん)は、かつて営業していた[[日本]]の[[損害保険]][[相互会社]]である。現在は会社清算手続中。
 
火災・傷害保険と5~10年の積立てを組み合わせた、「'''マルマル保険'''」(「マルマル火災保険」および「マルマル傷害保険」を主力商品としていたが、資産査定の甘さや、[[バブル経済]]の崩壊が災いし、予定利率(契約者に対する保証利回り)が運用実績を下回る「逆ザヤ」による損失が大量に発生したため、何度となく経営危機に陥った。[[1999年]]の旧・[[協栄生命保険]](現在は[[ジブラルタ生命保険]]が事業承継)との提携の時には、すでに[[破産]]事由となる[[債務超過]]の状態であったのではないかと一部で報道されていた。
 
その後も経営状態は悪化の一途をたどり、[[2000年]][[4月10日]]には、当時の金融監督庁(現在の[[金融庁]])から再建計画の策定を求められていたが、同年[[5月1日]]、金融監督庁に自主経営再建を断念したことを伝え、日本の損害保険会社としては戦後初めて名実ともに経営破綻することとなった。資本提携関係にあった協栄生命も、もともと財務状態は良好ではなかったが、第一火災の破綻が引き金となり、同年[[10月20日]]に連鎖的に経営破綻した。
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*2000年5月 経営破綻。
*2001年4月 解散。
 
==備考==
*[[太平洋戦争]]後に発足した、いわゆる戦後損保。したがって、戦前に存在した第一火災保険(安田火災海上保険に合併。現在の[[損害保険ジャパン]])とは無関係。
*発足当時は、[[住友海上火災保険]]や[[日本生命保険]]の協力を受けた。その後も日本生命とは友好関係を築いたが、バブル崩壊後に関係が途絶えた。日本生命から派遣された役員は倒産する2年ほど前までに全て引き上げられていた。
*マルマル保険の最後のイメージキャラクターは「[[ちびまる子ちゃん]]」であった。
 
==外部リンク==