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Vector Flow Mapping (VFM)
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MRIの一手法である位相コントラスト法を用いた血流可視化計測手法。傾斜磁場によって生じるプロトンの位相差が流体の速度と比例することを利用し、2方向ないしは3方向の傾斜磁場で撮影された画像を合成することで血流速度の空間的な分布をベクトルとして可視化する手法である。3次元的に撮影されたものを特に4D Flow MRIと呼ばれ、3次元の血流ベクトルを実測できる唯一の手法である。
 
=== Vector Flow Mapping (VFM) ===
カラードプラとスペックルトラッキングを重ねあわせ、計測面内での流量保存を仮定して血流を可視化する手法である。[[板谷慶一]]らによって開発された。Echo PIVのように造影剤を使わないため非侵襲に簡便に計測することができる。<ref>{{Cite journal|和書 |author=板谷慶一  |author2=宮地鑑|year=2013|date=2013-11-1|title=超音波VFM|journal=検査と技術|volume=41|issue=12|page=1126-32|publisher=医学書院|ref=|authorlink=板谷慶一|naid=}}
</ref><br />
原理としてはカラードプラで計測されるプローベからのビーム方向血流速度に加え、ビーム直交方向の血流速度を計算により求めることで2次元のベクトルとして血流を可視化する。<br />
心室内では下記のアルゴリズムでビーム直交方向の血流速度が求められる。<ref>{{Cite|和書 |editors=竹中克;戸出浩之;石津智子|date= 2016|title = 心エコーハンドブック 心不全|publisher = 金芳堂}}</ref>
# 心室の内腔の計測断面内を四角形の網目状に分割する。
# 超音波の計測面で面外への流入出が無いという仮定のもと、心臓の壁に隣接した網目で流量保存則を計算する。上下の辺の流入出はカラードプラから既知であり、壁の隣接する辺の流入出はスペックルトラッキングの壁の速度から算出可能であり、残った1辺の流入出が計算される。
# 心臓壁から順に内側に(2)の計算を繰り返すことで全体のビーム直交方向速度が計算される。
 
=== Echo PIV ===