「イランの核開発問題」の版間の差分

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これに対し核保有国アメリカは、イランの主張に疑念を持ち、核兵器保有に向けての高濃縮ウランであると主張して、国際的にイランを孤立化させようとする政策を取ってきた。これらには政治的思惑が見え隠れしており、疑惑段階でイランに経済制裁をとる一方で、既に核兵器を保有している[[パキスタン]]や[[インド]]などにはイランのようなボイコット(制裁)をおこなわなかった。
 
2015年にイランは米英仏独中露6か国との間で、核開発施設の縮小や条件付き軍事施設査察などの履行を含む最終合意を締結し、核兵器の保有に必要な核物質の製造・蓄積を制限することとなった<ref>{{Citenews|url=http://www.nikkei.com/article/DGXZZO96230220Y6A110C1000000/|title=イラン制裁解除、世界に光と影|newspaper=日本経済新聞|date=2016-01-18|accessdate=2016-01-23}}</ref>。
 
== 中東の緊張 ==
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イランの政権は、[[イラン大統領選挙 (2013年)|2013年の大統領選挙]]によって、憲法規定による任期で退任したアフマディーネジャードから[[ハサン・ロウハーニー]]に交代した。
 
2015年7月14日、米英仏独中露6か国とイランとの間でおこなわれていた核協議が最終合意に達し、イラン側は核開発の大幅な制限、国内軍事施設の条件付き査察を含めた内容を受け入れた<ref>{{Citenews|url=http://www.asahi.com/articles/ASH7G1R73H7GUHBI002.html|title=イランと米欧など6カ国、核協議で最終合意|newspaper=朝日新聞|date=2015-07-14|accessdate=2016-01-23}}</ref>。イラン国内では核開発能力自体は維持したことが評価され、最高指導者の[[アリー・ハーメネイー]]も合意についてロウハーニーをねぎらったと報じられた<ref>{{Citenews|url=http://www.sankei.com/world/news/150716/wor1507160036-n1.html|title=イラン、「外交的勝利」にわく ロウハニ政権への支持も拡大|newspaper=産経新聞|date=2015-07-16|accessdate=2016-01-23}}</ref>。
 
2016年1月16日、IAEAはイランが核濃縮に必要な遠心分離器などを大幅に削減したことを確認したと発表<ref>{{Citenews|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK17H03_X10C16A1000000/|title=IAEA、イランの核設備縮小を確認 米欧は制裁解除へ|newspaper=日本経済新聞|date=2016-01-17|accessdate=2016-01-23}}</ref>。これを受けてイランと米英仏独中露6か国は同日、合意の履行を宣言し、米欧諸国はイランに対する経済制裁を解除する手続きに入った<ref>{{Citenews|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM17H2M_X10C16A1MM8000/|title=イラン制裁解除へ、米欧など6カ国 核合意履行受け|newspaper=日本経済新聞|date=2016-01-18|accessdate=2016-01-23}}</ref>。
 
== 経緯 ==
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* 2013年11月24日 - イランと国連安保理常任理事国とドイツの6カ国が核開発の透明性を高める代わりに対イラン制裁の一部を緩和する「第1段階の措置」で合意<ref>{{citenews|url=http://mainichi.jp/select/news/20131124k0000e030107000c.html|title=イラン核協議:「第1段階の措置」で合意|publisher=毎日新聞|date=2013年11月24日|accessdate=2013年11月24日}}{{リンク切れ|date=2014-1-12}}</ref>。
* 2014年3月 - [[ロシア]]が[[ウクライナ]]で起きた政変に対し軍事介入を実施、欧米とロシアの関係が急速に冷え込む。イランの核開発問題を平和的に解決するためにはロシアの協力が必要不可欠とされ、この欧米とロシアの関係悪化がイランの状況にも少なからず影響を与えるとみられる。
* 2015年7月14日 - 米英仏独中露6か国とイランの核協議が最終合意に達する。イラン側は核施設の大幅な縮小や条件付き軍事施設査察を受け入れたが、核開発能力自体は維持されることになった。
* 2016年1月16日 - IAEAがイランの核施設縮小を確認したと発表。イランと米英仏独中露6か国による最終合意が履行される。
 
== 脚注 ==