「湾岸戦争症候群」の版間の差分

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[[2003年]]の[[イラク戦争]]終戦後も、湾岸戦争症候群と類似した症状を訴える帰還兵が現れた。アメリカ政府は[[2009年]]に[[外傷性脳損傷]]の診断基準を変更。アフガニスタンでの被害も含め2001年から2009年10月まで約14万人が受傷したとの結果を出している<ref>{{cite news |title=米兵:外傷性脳損傷14万人 アフガン、イラク派遣の7% |newspaper=毎日新聞 |date=2010-02-03 |url=http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100203k0000m030130000c.html}}</ref>。
 
中東に派遣された米兵軍人の自殺や精神疾患障害の多発が近年問題となっている。その後の調査では中東に派遣されていない米軍予備兵も自殺率は同等であった<ref>{{cite news |title=Majority of Military Suicides Never Saw Combat. |publisher=Military Advantage |date=2013-6-17 |url=http://www.military.com/daily-news/2013/06/17/majority-of-military-suicides-never-saw-combat.html |accesdateaccessdate=2016-509-2210}}</ref>。
[[Image:30mm DU slug.jpg|thumb|right|150px|原因の一つとされた30mm口径の劣化ウラン弾]]
{{要出典範囲|date=2014年1月|また、現地のイラク人にも[[癌]]や[[白血病]]、子供の[[先天性障害]]が増加し、第二の湾岸戦争症候群ではないかとされた。原因としてアメリカ軍が使用した[[劣化ウラン弾]]が挙げられたが、こちらのケースも特定は難しく、直接的な原因の解明はなされていない。}}
 
[[抗マラリア剤#マラリアの予防に用いられる薬剤|マラリア予防剤]]として[[メフロキン]]や[[ドキシサイクリン]]が使用されていた。メフロキンは精神神経系の副作用が認められており、使用中止後も持続するケースがある<ref name="UCM362232">{{Cite web |title=FDA Drug Safety Communication: FDA approves label changes for antimalarial drug mefloquine hydrochloride due to risk of serious psychiatric and nerve side effects. |url=http://www.fda.gov/downloads/Drugs/DrugSafety/UCM362232.pdf |format=pdf |work=www.fda.gov |accessdate=2016-09-10}}</ref><ref name="076175s030lbl">{{Cite web |title=Label:Mefloquine |url=http://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2013/076175s030lbl.pdf |format=pdf |work=www.accessdata.fda.gov |accessdate=2016-09-10}}</ref>。ドキシサイクリン使用中にそのような副作用は認められておらず、マラリア予防剤が精神神経系障害の原因である可能性が高い。メフロキンは動物実験で顕著な精神神経作用が確認されていない。近年、メフロキンの使用が控えられたが自殺率は減少しなかった。湾岸戦争や[[ベトナム戦争]]でもマラリア予防剤は使用されていた。
中東に派遣された米兵の自殺や精神疾患の多発が近年問題となっている。その後の調査では中東に派遣されていない予備兵も自殺率は同等であった<ref>{{cite news |title=Majority of Military Suicides Never Saw Combat |publisher=Military Advantage |date=2013-6-17 |url=http://www.military.com/daily-news/2013/06/17/majority-of-military-suicides-never-saw-combat.html |accesdate=2016-5-22}}</ref>。
 
[[Image:30mm DU slug.jpg|thumb|right|150px|原因の一つとされた30mm口径の劣化ウラン弾]]
マラリア予防薬[[メフロキン]]の影響が疑われ、使用が控えられたが自殺率は減少しなかった。湾岸戦争やベトナム戦でもマラリア予防薬は使用されていたはずである。
{{要出典範囲|date=2014年1月|また、現地のイラク人にも[[癌]]や[[白血病]]、子供の[[先天性障害]]が増加し、第二の湾岸戦争症候群ではないかとされた。原因としてアメリカ軍が使用した[[劣化ウラン弾]]が挙げられたが、こちらのケースも特定は難しく、直接的な原因の解明はなされていない。}}
 
== 脚注 ==