「ポレミック」の版間の差分

反論ポレミック（はんろん、英：polemic）は特定の立場を支援するために反対の意見に敵対した意見を述べる議論のことを言う。反論ポレミックはほとんどの場合、物議を醸すような話題の場合に議論される。英語のpolemicは「好戦的である、敵対的である」という意味のギリシャ語であるπολεμικός を語源とし、これはπόλεμος （戦争）という語から生まれた。<ref name="auto">Merriam-Webster Online Dictionary (Merriam-Webster, Springfield, MA, 2005), s.v. [http://www.m-w.com/dictionary/polemic "polemic"]</ref><ref>American College Dictionary (Random House, New York)</ref><ref>[http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0057%3Aentry%3Dpo%2Flemos πόλεμος], Henry George Liddell, Robert Scott, ''A Greek-English Lexicon'', on Perseus</ref>

反論ポレミックは口論の主な種類の一つである。反論ポレミックは明確な命題について論議するときにのみ起こる。対立意見に論破されない限り、ただ一つ見解のみを主張し続ける。

主に反論ポレミックがなされるのは宗教学、哲学、政治、科学の分野である。欧州では名誉毀損法がなかった時代には反論は一般的に行われていた。<ref>{{Cite encyclopedia|url=http://www.britannica.com/eb/topic-467241/polemic|title=polemic, or polemical literature, or polemics (rhetoric)|publisher=britannica.com|access-date=2008-02-21|accessdate=2008-02-21}}</ref> 反論ポレミックは憎悪のような強い感情を動機とするため、戦略立てて冷静に強い感情を持っているように見せかけるために定型化され組み込まれる。<ref>Andreas Dorschel, 'Passions of the Intellect: A Study of Polemics.' </ref>

イギリスの研究プロジェクトでは、17-19世紀の論争を研究のために、数千の反論ポレミックパンフレットをオンライン化している。<ref>{{Cite web|url=http://www.st-andrews.ac.uk/library/specialcollections/collections/rarebooks/named/hayflemingcollection/|title=Pamphlet and polemic: Pamphlets as a guide to the controversies of the 17th-19th centuries|accessdate=2015-01-15|publisher=St Andrews University Library}}</ref>

== 反論ポレミック的神学 ==

反論ポレミック的神学は論争神学の一分野で、宗教学的問題解決のための歴史や方法について探求している。<ref>{{Cite journal|last=Nicole|first=Roger R.|date=Summer 1998|title=Polemic Theology: How to Deal with Those Who Differ from Us|url=http://www.founders.org/FJ33/article3.html|journal=The Founders Journal|issue=33|accessdate=2008-02-21}}</ref> これは、弁証論や信仰の知的防衛とは区別される。

[[マルティン・ルター|Martin Luther]]の「On the Bondage of the Will」は反論ポレミック的神学のよい一例である。これは、[[デジデリウス・エラスムス|Desiderius Erasmus]]の「[[The Freedom of the Will]]」についての応えを記している。