「遠笠山固定局」の版間の差分

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静岡放送50年史([[静岡放送]]、以下SBSと表記)によると、設置のきっかけとしては、1986年(昭和61年)2月の[[ホテル大東館火災]]や同年4月の[[河津町]]峰温泉旅館火災、同年11月の[[伊豆大島]][[三原山]]噴火など、事故が相次いだことによる。
 
現地からの[[生中継]]をするためには、[[マイクロ波]]の中継点を見通しの良い場所に設営する必要があり、東伊豆エリアにおいてはその都度、遠笠山山頂に臨時マイクロ中継点を設営して対応していた。またSBSにおいては伊豆半島南部での取材映像の伝送をマイクロ波ではなく、旧[[国鉄]]の鉄道輸送に頼っていたものの、これが廃止されたため、素材伝送に苦慮していた。これらの解決を目的として、系列キー局である[[TBSテレビ|東京放送]](当時、以下TBSと表記)と連携して遠笠山への無線中継所設置を計画したという。
 
遠笠山山頂は宗教法人[[霊友会]]の私有地であり、国立公園第一種特別地域であることから建築物の設置には厳しい制約があったという。建設には土地所有者である霊友会はもとより、当時の[[環境庁]]の許可が必要とされ、複数回の説明や書類提出を経て1987年(昭和62年)6月1日に建設が正式許可。すぐに工事に入り同年11月に完成、直ちに運用が開始された。同固定局の設置に際してはSBSとTBSが主導的役割を果たしたこともあって、在京テレビ局としてはTBSがいち早く同所の使用を開始しており、同固定局の設置とほぼ同時に伊豆大島にも固定局を設置(TBSが設置、局舎はSBSと共用)。遠笠山と伊豆大島の固定局2箇所で神奈川県西部沿岸部から伊豆半島東部、南部を幅広くカバーしている。