「エリート」の版間の差分

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=== ヨーロッパ ===
;フランス
[[フランス]]では、[[パリ大学]]や[[モンペリエ大学]]などは学術研究・教育機関としてそれぞれ得意とする各分野で名高いが、エリート養成機関としては別の教育機関が設けられている。著名なものに[[フランス国立行政学院]](ENA、エナ)、そのENAの前期課程の様相を呈する[[パリ政治学院]](シアンスポ)、そして[[エコール・ポリテクニーク]]や[[高等師範学校 (フランス)|エコール・ノルマル・シュペリウール]]などの[[グランゼコール]]ある。文化・芸術方面では、[[エコール・デ・ボザール]]、フランス全土に多数ある[[コンセルヴァトワール]]の中でもパリとリヨンに高等音楽院が二校ある[[フランス国立高等音楽院]]、及び[[フランス国立高等演劇学校]]等が知られている。中等教育段階では、[[リセ]]から選抜された者が[[グランス料理の世界に限っても、世界各地に展開するル・準備級]]を経てグラゼコー・ブへと進むが、ー([[58区 (パリ)|パリ58区]]にそれぞれ所在する[[リセ・ルイ=ル=グラン]](公立<!--en:Le Cordon bleu-->の他リセエコールアンリ=キャトグレゴワー(リセフェラリ四世、公立)や、ディ([[166区 (パリ)|パリ166区]]に所在するリセ・サン=ルイ=ドゥ=ゴンザーグ(私立、[[ヴェルサイユ]]に所在するリセ・サント=ジュヌヴィエーヴ(私立)など<!--en:École Grégoire-Ferrandi-->等、今日においてもグランゼコール入学へ非常に合格率の高い"名門校"とされている。このようにして極めて選抜的な社会的エリート育成システムがとられている。
 
中等教育段階では、[[リセ]]から選抜された者が[[グランゼコール準備級]]を経てグランゼコールへと進むが、[[5区 (パリ)|パリ5区]]にそれぞれ所在する[[リセ・ルイ=ル=グラン]](公立)、リセ・アンリ=キャトル(リセ・アンリ四世、公立)や、[[16区 (パリ)|パリ16区]]に所在するリセ・サン=ルイ=ドゥ=ゴンザーグ(私立)、[[ヴェルサイユ]]に所在するリセ・サント=ジュヌヴィエーヴ(私立)などが、今日においてもグランゼコール入学へ非常に合格率の高い"名門校"とされている。このようにして極めて選抜的な社会的エリート育成システムがとられている。
 
;イギリス
[[イギリス]]では、まず名が挙がるのが[[オックスブリッジ]]([[オックスフォード大学]]及び[[ケンブリッジ大学]])、さらに[[ラッセル・グループ]]の括りがされる大学の一群があり、なかでも経済学方面では[[ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス]]が世界的にも著名である。文化・芸術方面では、[[ロイヤル・カレッジ・オブ・アート]]、新設なった[[ロンドン芸術大学]]の構成校として再編された[[セントラル・セント・マーチンズ]]、[[王立音楽アカデミー]]、[[王立演劇学校]]等がある。中等教育段階では[[イートン・カレッジ]]、[[ハーロー校]]をはじめとする[[パブリック・スクール]]が著名である。
 
;ドイツ
その他欧州諸国の特徴的な選抜システムを見ていくと、[[ドイツ]]では[[マイスター]]のように実務を通して伝統的産業の[[職人]]を育成する制度があり、[[スイス]]にも[[時計]]などの精密機械産業分野に於いても似たような制度が見られ、これら高度化された職人が、高級な[[ブランド|ブランド品]]の製造産業を支えている。[[イタリア]]では[[芸術]]分野に特化した[[マエストロ]]制度が存在する。
[[ドイツ]]では[[マイスター]]のように実務を通して伝統的産業の[[職人]]を育成する制度がある。
 
;イタリア
[[イタリア]]では[[芸術]]分野に特化した[[マエストロ]]制度が存在する。
 
;その他欧州諸国
その他欧州諸国の特徴的な選抜システムを見ていくと、[[ドイツ]]では[[マイスター]]のように実務を通して伝統的産業の[[職人]]を育成する制度があり、[[スイス]]に[[時計]]などの精密機械産業分野に於いてドイツのマイスター等と似たような制度が見られ、これら高度化された職人が、高級な[[ブランド|ブランド品]]の製造産業を支えている。[[イタリア]]では[[芸術]]分野に特化した[[マエストロ]]制度が存在する。
 
=== アメリカ ===