「タイガーストライプ (ベトナム戦争)」の版間の差分

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'''タイガーストライプ'''とは文字通り「虎の縞模様」の意で、一般に「虎縞」様の軍用迷彩パターンあるいはそのパターンにて作成された迷彩被服を指す。
 
この項では、その発祥とされる主に1960年代から1970年代初頭に派生した、[[ベトナム戦争]]関連のタイガーストライプ迷彩被服について概観する。
 
==タイガーストライプ迷彩服の誕生==
1960年頃、べトナム共和国([[トナム]])海兵隊にて採用されたタイガーストライプは、べトナムでは「虎の皮(da cọp/ジャーコプ)」と呼ばれ、この迷彩被服は[[フランス軍]]の「インドチナ・リザード迷彩被服TTA47」を参照し作成されたものとされている。<ref>http://ichiban.militaryblog.jp/e502218.html 一番槍ブログ「タイガーストライプの始まり」</ref>
 
また、1960年以前には、べトナム海兵隊試作(?)柄の存在が、リチャード・D・ジョンソンにより指摘されている<ref>{{cite book |title=Tiger Patterns: A Guide to the Vietnam War's Tigerstripe Combat Fatigue Patterns and Uniforms |last=Johnson |first=Richard Denis |year=1999 |publisher=Schiffer Pub Ltd |location= |isbn=978-0-7643-0756-0}}</ref>。ジョンソンはそのパターンを「VMX」と命名し以後のパターンバリエーションの起点とし、タイガーストライプ柄のパターン分類をしている。
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==アメリカ合州国政府による調達==
60年代の初頭より、ベトナム戦争の非正規戦闘部隊に向けた[[アメリカ合衆|アメリカ]]物資の中にこのタイガーストライプ被服が含まれていた。その多くはAPA(US Army Procurement Agency Yokohama)および、KPA(Korean Procurement Agency)を通じて入札調達され、べトナム少数民族やCISO部隊へ補給さてていた。その場合、迷彩生地は主に[[日本]]にてプリント生産されていた<ref>福岡紳介「カンプマガジン」通巻2 サムズミリタリ屋 出版部 2002</ref>。
 
==べトナム戦争期の主なタイガーストライプ柄(パターン)のバリエーション==
APA/KPA調達のタイガーストライプ被服の迷彩柄については、リチャード・D・ジョンソンにより基本柄が4つにカテゴライズされ、そのカテゴリーの中でさらにスパース(希薄)、デンス(濃厚)といった分類がされている。それに関する基本書籍「タイガーパターンズ」も大手出版社から出版されコレクターの間などでの一応のデファクトスタンダードとされる。ただし、米国アメリカにおいてその分類法に対しては一定の疑義が提出されている。
 
APA/KPA調達柄に関してのジョンソン分類を例示すると、1)ジョンウエインタイプJohn Wayne(スパース/デンス)、2)軍事顧問タイプADvisor's(スパース/デンス)、3)おたまじゃくしタイプTaDpole(スパース/デンス)、4)戦争後期タイプLatewar(スパース/デンス、ほか生地厚で分類)
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==ローカルメイド品==
当時の南べトナムあるいは、[[アメリカ]]の後方基地のあった[[東南アジア]][[東アジア]]諸国において、多数のタイガーパターン柄生地および被服がプリント/縫製/仕立てられ個別に着用/消費されていた。
 
==参考文献等==
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==関連項目==
{{commonscat|Tigerstripe camouflage}}
*[[ウッドランド・パターン]]
 
==外部リンク==
{{commonscat|Tigerstripe camouflage}}
 
{{DEFAULTSORT:たいかあすとらいふ}}