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一般に降海型は大きく成長するが、河川残留型(陸封型)は比較的小型のままである。降海型は幼魚期の1-2年を河川で過ごし、この頃の体側面には大型で小判形をした暗青色の斑紋(パーマーク)が数個以上並ぶ。降海の時期は3月から5月で10cmから15cm程度に成長した頃で、海に下る前になるとパーマークは消え体色が銀色になり、「[[スモルト]]」「銀化(ぎんけ)」と呼ばれる。以降、成魚となるまで体色は銀色のままだが、繁殖期になると桃色(桜色)がかった婚姻色が現れる。一方、河川残留型(陸封型)は幼魚期のパーマークが成熟しても残る。[[湖]]や[[ダム湖]]などで通常の河川残留型(陸封型)よりも大きく成長する個体もあり、成長に伴ってパーマークがなくなり降海型と同様の外見になることがあり、「銀化ヤマメ」などと呼ばれる。これとは別に、河川残留型(陸封型)の中にパーマークがない無斑型の個体が混ざる地域があり、[[突然変異]]型と考えられている<ref>[http://dx.doi.org/10.11233/aquaculturesci1953.42.615 木村志津雄:無斑紋サクラマス, ''Oncorhynchus masou'' の選抜交配] 水産増殖 Vol.42 (1994) No.4 P615-618</ref>。カムチャッカなどの高緯度の寒冷地域では、低水温のため成長が遅い事から河川での生活期間は長く、スモルト化するまで3年を必要とする場合がある。
近年では、[[湖]]や[[ダム湖]]など大きく成長したパーマークのない銀化した河川残留型(陸封型)のヤマメも陸封型及び降海型を問わずサクラマスと呼ばれる。
;計測形質<ref>{{PDFlink|[http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/shuppan/kenpou/49/49-53-77.pdf 日本産サケ属(Oncorhynchus)魚類の形態と分布]}} - 福井市自然史博物館</ref>
* 側線上横列鱗数:27 - 32