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[[エイゼンシュテイン・モンタージュ]]は、当時流行し始めた[[フェルディナン・ド・ソシュール|ソシュール]]の[[構造主義]]の影響を受け、台本の言語的要素を映像に置き換えて編集していく手法であり、エイゼンシュテインの映画『[[戦艦ポチョムキン]]』の「オデッサの階段」がその典型とされる。
 
[[グリフィス・モンタージュ]]は、[[ジークムント・フロイト]]の影響を受けた[[コンスタンチン・スタニスラフスキー]]の演出論に基づくものであり、俳優たちを特殊な状況に陥れた実際を、複数のカメラを用いた[[マルチ・カヴァレッジ]]によって同時撮影し、その時間尺を変えることなく多面的な視点を取り入れて線形に編集していく手法であり、グリフィスの『[[イントレランス]]』のスペクタクルシーンがそのはじまりとされる。
 
その後、[[エイゼンシュテイン・モンタージュ]]は、[[共産主義]]における[[フリードリヒ・エンゲルス|エンゲルス]]の[[質的弁証法]]の応用として、[[ソ連]]およびフランスの[[左翼]]思想家において支持され、同様に、左翼シンパの多かった日本の映画業界においても、映画編集理論の主流とされた。たとえば、[[小津安二郎]]は代表作『[[東京物語]]』において[[別撮り]]の[[カット・バック]]を多用している。[[バンク]]を用いる日本の[[アニメ]]もこの系統に属する。また、理論的には、[[メッツ]]らの[[映像記号論]]に継承されて研究されていく。