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ところが、退院前日の10月11日早朝、起床して洗顔を終えて戻ったところ、突然「苦しい」と右胸部の激痛を訴えてその場に倒れた。その時、既に[[チアノーゼ]]反応が起きており、顔は真っ青だったという。意識不明の状態で医師団の懸命な治療が行われ、一時は快方しかけたものの、その甲斐もなく11時30分に死亡が確認された。{{没年齢|1944|2|5|1971|10|11}}。
 
その急逝後、玉の海の遺体を病理解剖した結果、直接の死因は虫垂炎手術後に併発した[[急性冠症候群]]及び右肺動脈幹[[血栓症]](現在の言い方では術後の[[静脈血栓塞栓症|肺血栓]])であることが判明し、特に右の主管肺動脈には約5cmの血の塊が詰まっていという<ref>讀賣新聞 1971年10月12日付朝刊社会面記事参照</ref>。玉の海のような力士体型(肥満体)の人間が、手術後に血栓症を発症しやすいのは現代では常識であるが、その当時はあまり知られておらず十分な予防策も取られていなかったものと考えられる。これから全盛期を迎えようとするのは確実だったため、誰もがその死を惜しんだ。
 
=== 惜しまれる死 ===