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== 衰退 ==
携帯音楽プレーヤーの市場においては、[[アップル インコーポレイテッド(企業)|アップル]]の[[iPod]]や[[ソニー]]の[[ウォークマン]]が市場を寡占して、SD-Audio対応製品は大きなシェアを取ることができなかった。携帯電話の市場では多くの採用を誇っていたが、その所有者のほとんどは携帯電話の音楽プレイヤー機能を使わず、別の携帯音楽プレイヤーを所持し使用するということが多かったため、SD-Audio利用者はそれほど伸びなかった。
 
かつては「著作者の権利を守るために著作権保護機能が必要で、そのためにはユーザーが自由に扱えないことがあったり使いにくくても仕方ない」とされてきたが、2007年頃には、「複雑な著作権保護は不便を強いるだけでなく市場の発展にとっても好ましくない」という意見が多くなり<ref>[http://ascii.jp/elem/000/000/039/39104/ ASCII.jp:DRM廃止は、ユーザーとレコード会社の信頼関係を取り戻せるか]</ref>、[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]や[[Amazon.com]]のコンテンツ配信サービスが[[デジタル著作権管理|DRM]]フリー化する<ref>[http://ascii.jp/elem/000/000/038/38911/ ASCII.jp:アップル、iTunes StoreでDRMフリーの“iTunes Plus”を提供]</ref><ref>[http://gigazine.net/news/20070517_amazon_drm_free/ Amazon、年内にDRMフリーの音楽配信サービス開始を決定 - GIGAZINE]</ref>など、著作権保護を行わないことが主流となった。規格から徹底的な著作権保護を行っているSD-Audioは、このような流れに乗ることができず、ユーザーから避けられるようになった。
 
2008年には、音楽配信サービスのMOOCSが終了し<ref>[http://av.watch.impress.co.jp/docs/20071115/nifty.htm ニフティ、音楽配信サービス「MOOCS」を2008年3月に終了]</ref>、携帯音楽プレーヤーのPanasonic D-Snapも生産を終了したことで、SD-Audioは市場からほぼ撤退した形となった。