「偽装離婚」の版間の差分

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{{Redirect|ペーパー離婚|冨岡知世子による日本の小説|ペーパー離婚 (小説)}}
'''偽装離婚'''(ぎそうりこん)とは[[結婚|婚姻]]関係にある者同士が[[離婚届]]を出し、法的には婚姻関係を解消([[離婚]])していながら、実際には[[共同生活]]を続けているなど[[夫婦]]の関係のままの状態を維持することである。
 
「偽装離婚」と呼ぶ場合、不当な経済的利益を目的とするものが多い。法律婚から[[事実婚]]へ移行することを目的とした同様の行為は'''ペーパー離婚'''という。
 
== 概要 ==
目的の多くは[[生活保護]]や[[児童扶養手当]]の不正受給、あるいは[[財産分与]]による資産隠しなど何らかの不当利得である。離婚手続きの後に同居状態にもかかわらず夫又は妻の住民票を他所にうつすことにより家計が二つに分かれるためにそれぞれの家計の収入を減少させ、各種助成の対象となることが可能となる。
 
ただし[[婚姻|結婚]]の場合には実質的意思(夫婦としての共同生活を営む意思)が要求されているのに対し、離婚の場合には形式的意思(法律上の婚姻関係を解消する意思)のみで足りるとされていることから、離婚届を提出した以上法的にも離婚したことになるので<ref>{{PDFlink|[http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/50BB11B64417976A49256A8500316110.pdf 最高裁判例 昭和38年11月28日]}}</ref>、仮に偽装離婚中に配偶者が死亡して相続が発生した場合、「配偶者」に対する法定相続分や遺留分は無いことになる([[遺贈]]や[[特別縁故者]]としての財産の取得は可能)。
 
== ペーパー離婚 ==