「国鉄C61形蒸気機関車20号機」の版間の差分

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2010年12月10日には帰ってきたボイラーと整備が終わった主台枠との取り付け作業が行われた。明けて[[2011年]](平成23年)1月27日[[大安]]に、当機の火入れ式が同センター内にて行われ、これを以って[[1973年]]に火を落として以来、38年ぶりに当機のボイラーに火が再び入れられた<ref>[http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2011/01/c61.html RAIL MAGAZINE 編集長敬白 ついにC61 20が火入れ。]</ref>。本来はこの時点で全てが組み立てられ、火入れ後そのまま昇圧を行う予定ではあったが、腐食部位が予想以上に多かったことから整備が間に合わず、この時の当機は前日までに組み立てを行い車体塗装を施工、動輪を繋ぐ連結棒などの無い、いわゆる仮組立の状態で火入れ式に臨み、挙行後は自然消火された。また、火入れ式に間に合わせるべく急ピッチで組み立て作業を行っていたため、当機の前面[[鉄道の車両番号|ナンバープレート]]は所定より40mm下に取り付けられていたり、テンダーのナンバープレートも若干右下がりとなっていたりしたが、営業開始後に前面ナンバープレートは位置修正が行われた。遅れて2月16日に本格的な火入れを行い、ボイラーの昇圧試験が実施され、汽笛の吹鳴試験もあわせて行われた。ここで煙突から煙を上げ[[警笛|汽笛]]を鳴らす当機の復活を迎えた。2月21日より、同センター内の工場試運転線にて構内試運転が実施された。この際、初日の21日と最終日24日は「[[はつかり (列車)#東京 - 青森 - 北海道間連絡輸送列車としてのはつかり|はつかり]]」のヘッドマークを掲げ<ref>[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2011/02/jrc61_20_1.html RMニュース【JR東】C61 20 構内試運転 〔JR東日本〕][http://railf.jp/news/2011/02/22/151500.html C61 20が構内試運転]</ref>、続けて23日には2009年暮れにD51 498が[[上越線]]で[[試運転]]を行った際に掲げられた「[[東北本線優等列車沿革#特急「はつかり」、寝台特急「はくつる」・「ゆうづる」の設定・発展|ゆうづる]]」調デザインの「C61復活記念 試運転」の[[ヘッドマーク]]を掲出して試運転を行っている<ref>『Rail Magazine』332号より</ref>。[[東北新幹線]]「[[はやぶさ (列車)|はやぶさ]]」運転開始の3月5日には、これにあわせたイベントを開催し、「はやぶさ1号」及び「はやぶさ3号」との並走を試運転線で実施した。この際、当機には[[日本貨物鉄道]](JR貨物)[[門司機関区]]から借用した「[[はやぶさ_(列車)#寝台特急「はやぶさ」|はやぶさ]]」のヘッドマークを装着し、更に[[鉄道博物館 (さいたま市)|鉄道博物館]]の車両展示線にて初めての一般公開、及び完成後の報道公開が行われた。3月31日付けで車籍復帰を果たして大宮総合車両センターを出場、4月1日深夜には新しい住処となる高崎車両センターへ[[回送]]された<ref>[http://railf.jp/news/2011/04/02/194300.html C61 20が高崎へ]</ref>。なお、3月11日に発生した[[東日本大震災]]による当機への影響は出ていないが、[[電力]]供給不足などによる理由により、予定より数日ほど遅れて出場した。
 
復元工事開始前からの歩みは、所有する高崎支社のホームページにも掲載され、「[http://www.jreast.co.jp/takasaki/sl/c6120/index.html 蒸気機関車 C6120 復元への道]」と題して紹介されている。新聞報道などでは分からなかった当機の復元過程を、事細かに写真で見ることができる。
 
=== 本線試運転から営業運転開始へ ===