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但し、覇権を得る過程はいわゆる既定路線や全体的同意によるものであってはならず、相対的に有利な立場にある者が[[武力]]、[[権力]]、[[財力]]などの[[力]](power)の行使によってその敵対的立場にある者を制し、勝利あるいは事実上の最優位の立場を獲得することによってでなければそれは覇権とは称されない。
 
覇権や[[覇権主義]]にしても、[[組織]]を巨大化する方策として有効な手段であるため一概に悪とは言えない。[[第二次大戦]]下、[[イタリア]]の[[マルクス主義者]]である[[アントニオ・グラムシ]]がこの用語を多用したことから一般に広まったとされる。覇権は、被支配者の「同意に基く」支配を強調した統治体系という理解が一般的である
 
[[第二次大戦]]下、[[イタリア]]の[[マルクス主義者]]である[[アントニオ・グラムシ]]がこの用語を多用したことから一般に広まったとされる。
 
覇権は、被支配者の「同意に基く」支配を強調した統治体系という理解が一般的である。
 
==国際関係における覇権==
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近現代の[[国際関係]]について[[ジョージ・モデルスキー]]によって唱えられた[[理論]]。
 
概ね[[16世紀]]以降、世界の[[政治]]・[[経済]]・[[軍事]]他覇権は[[欧米]]を中心にある特定の[[大国]]によりその時代担われ、その地位の循環を繰り返すとする。この世界大国は歴代16世紀の[[ポルトガル]]、[[17世紀]]の[[オランダ]]、[[18世紀]]と[[19世紀]]の[[大英帝国]]、[[20世紀]]の[[アメリカ合衆国]]といった具合に2世紀連続してその地位を務めた大英帝国を例外とし、大体1世紀で交代するものとされその覇権に異議を唱え対抗するのは[[スペイン]]、[[フランス]]、[[ドイツ]]、[[ソ連]]といった[[大陸国]]で、決まって勝利することは無い。
 
新興大国が既存の世界大国に反旗を翻し[[世界]]の不安定性が増した際に決まって[[世界戦争]]が起こり、そこで新興大国は敗北し先代の世界大国の側に付き共に戦った国が新しい世界大国の地位を得るとする。世界大国となる条件には