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==== 薬物治療 ====
腰痛の治療として、薬が有効な場合の薬物治療がある。腰痛が最初に起こった時の患者さんの望みは、痛みが完全に無くなることである。しかし、慢性腰痛の場合には、治療の目標は、痛みをコントロールして機能を可能な限り回復させることに変わる。痛みへの薬物治療は、いくばくかの効果があるに過ぎないので、薬への期待は、現実に直面して、満足度が下がる場合がある。<ref name=miller_2012/>
:痛みへの薬物治療は、いくばくかの効果があるに過ぎないので、薬への期待は、現実に直面して、満足度が下がる場合がある。<ref name=miller_2012/>
 
通常、最初に推奨されるのは、アセトアミノフェンや非ステロイド消炎鎮痛剤NSAIDである。たいていの人には、それで充分である。アセトアミノフェンは、標準的な使用量では、非常に安全である。しかし、過量に使用すると、肝障害を引き起こし、極端な過量では、死亡することもある。<ref name=miller_2012/> 非ステロイド消炎鎮痛剤は、急性腰痛に対して、アセトアミノフェンより、もう少し効果があるが、より大きな副作用の危険性がある。例えば、腎不全、胃潰瘍、心疾患などを起こす恐れがある。この理由から、非ステロイド消炎鎮痛剤は、アセトアミノフェンに続いて、二番目に推奨する薬剤となっており、アセトアミノフェンでは効かない場合に限って投与される。非ステロイド消炎鎮痛剤には、いくつかの種類がある。効果を考える時に、COX-2阻害薬の方が、非ステロイド消炎鎮痛剤の内のその他の薬よりも良いとするエビデンスは全く無い。<ref name=miller_2012/> 安全性の観点から、ナプロキセンが良いかもしれない。<ref>{{cite journal|last=Coxib and traditional NSAID Trialists' (CNT)|first=Collaboration|coauthors=Bhala, N; Emberson, J; Merhi, A; Abramson, S; Arber, N; Baron, JA; Bombardier, C; Cannon, C; Farkouh, ME; FitzGerald, GA; Goss, P; Halls, H; Hawk, E; Hawkey, C; Hennekens, C; Hochberg, M; Holland, LE; Kearney, PM; Laine, L; Lanas, A; Lance, P; Laupacis, A; Oates, J; Patrono, C; Schnitzer, TJ; Solomon, S; Tugwell, P; Wilson, K; Wittes, J; Baigent, C|title=Vascular and upper gastrointestinal effects of non-steroidal anti-inflammatory drugs: meta-analyses of individual participant data from randomised trials.|journal=Lancet|date=Aug 31, 2013|volume=382|issue=9894|pages=769–79|pmid=23726390|doi=10.1016/S0140-6736(13)60900-9|pmc=3778977}}</ref> ナプロキセンは、例えば消化性潰瘍や血小板減少症のある人などには適さない。2015年のある研究は、アセトアミノフェンには効果が無いと述べている。<ref>{{cite journal|last1=Machado|first1=GC|last2=Maher|first2=CG|last3=Ferreira|first3=PH|last4=Pinheiro|first4=MB|last5=Lin|first5=CW|last6=Day|first6=RO|last7=McLachlan|first7=AJ|last8=Ferreira|first8=ML|title=Efficacy and safety of paracetamol for spinal pain and osteoarthritis: systematic review and meta-analysis of randomised placebo controlled trials.|journal=BMJ (Clinical research ed.)|date=31 March 2015|volume=350|pages=h1225|pmid=25828856}}</ref> 筋弛緩薬は有効かもしれない。<ref name=miller_2012/>